って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

カテゴリ:★お薦め?コミック( 108 )

c0020030_2014466.jpg
第67回は、細野不二彦氏の「幸福の丘ニュータウン」をご紹介します。
1996~1998年にビッグコミックに時々連載された
オムニバス形式のお話を集めたもので、
A5版1,000円で全1巻完結となっています。
私はいつものようにすばる書店白井店さんから
レンタルして読みました。

オムニバス形式で以下の全8話となっています。
  第1話/喪主の女
  第2話/隣家の女
  第3話/柔順な女
  第4話/お受験の女
  第5話/博愛の女
  第6話/新居の女
  第7話/若さの女
  第8話/疑惑の女
「幸福の丘ニュータウン」という巨大団地に住む家族、夫婦の話で、
特に妻(女)に焦点が当たっています。
第1話だけ少し...
幸福な家庭を持つ内田は、その家庭を壊さないように気遣いながらも、
社内で愛人「有紀」を持つ。
幸福そうな妻「慶子」だが、ある夜、内田はすすり泣いているような慶子を見てしまう。
内田は浮気がバレているのではないかとの疑念を抱き、
徐々に有紀を遠ざけるように動き出すが…

マンガのタイトルからは想像できない内容ですね。
いくつかの話は、どこかで聞いたような、
あるいは30分~1時間ドラマで見たような話なんですが、
オチが一捻りされていて、飽きさせないものがあります。
また、ややオカルトがかった話も含まれていますね。
それにしても…「女って怖い」と実感できる(笑)お話が並んでおり、
一気に読むと少々疑心暗鬼になりそう(少し大げさかも?)。

レーティングは★★★☆(3.5)です。
絵は少し粗さを感じられる人もいるかと思います。
また、話そのものが感動するとか、勉強になるという類のものではないですし、
爽やかな読後感っていうものとは逆のタイプの話ですので、好みは分かれそうです。
しかし、特に話の前半部分での妻が魅力的に描かれており、
後半とのギャップが怖さを演出するのに役立っていますね。
細野氏のマンガはいくつかご紹介させてもらいましたが、
太郎」や「ギャラリーフェイク」の一部に同じようなテイストが見られる気がします。
[PR]
by teddy0021 | 2005-06-07 20:20 | ★お薦め?コミック

第66回 【 ナッちゃん 】

c0020030_20475917.jpg
第66回は、前回、前々回の音楽関係から大きく変わって、
鉄工所、ものづくりに焦点を当てた、
たなかじゅん氏の「ナッちゃん」を採り上げました。
1999年からビジネスジャンプ→スーパージャンプに連載されており、
コミックスは現在15巻まで出ています。
私はすばる書店白井店さんから
14巻までレンタルして読んでいるところです。

毎回読みきり方式ですが、一応話はつながっています。
関西地方の小さな地方都市にある「坂本鉄工所」。
幼い頃から機械いじりが大好きだった坂本ナツコは、
唯一の働き手だった父親の他界により、
母と二人で鉄工所を続けるかどうか、悩む...。
名人であった父親譲りのカンと機械に対する愛情で、
困ったときでも工夫と努力をモットーに「何とかしてしまう」、
元気娘・ナツコの下町人情譚!(一部、広告文から引用)

たまたまレンタルコミックでマンガを物色している時に、
中途半端なセクシーさを持ったカバー絵を発見し、
ちょっと覗いてみたら、中身は何と、「町の鉄工所」のお話。
このテーマで書かれたマンガは読んだことがありません。

私の実家は鉄工所ではないんですが、「機械」に関係したビジネスをやっているので、
小さい頃から時々営業車に乗せてもらって機械や工具を納品したりするのを見たり、
ボルト、ナットなどを数える手伝いしたりしてましたので、
すごく親近感が沸いて直ぐにレンタルしました。
いわゆる苦労話ではなく(もちろん苦労はてんこ盛りですが)、
「ものづくり」の原点である、「工夫」「改善」「発想の転換」などが学べる
貴重なマンガだと思います。
ナッちゃんの明るい、爽やかな、でも恋愛オンチなキャラと、
零細企業~町工場の客が泣きついてくる難題を、
「できるかできないか」ではなく「どうしたらできるか」をスタート台として
何とかする姿に共感を覚えますね!

レーティングは★★★★(4.0)です。
マンガに出てくる機械や仕組みづくりの「工夫」についての具体的な発想や
そもそもこういうテーマで取り組む進取の精神は◎ですね。
絵は決してキレイな方ではありませんが、ナッちゃんもそれなりに魅力的です(笑)。
読者ウケを狙ったのか、編集の方からのプレッシャーなのか、
登場人物に女性が増えてきたり、サービスショットらしき部分が増えてきたりするのは、
個人的には必要ないとも思いますが、ほのぼのとした雰囲気作りにはなっているでしょうか?
カバー表紙からは中身はちょっとイメージできないところが面白い!?
[PR]
by teddy0021 | 2005-06-03 20:51 | ★お薦め?コミック
c0020030_22501635.jpg
前回のくらもちふさこさんの「いつもポケットにショパン」と同じピアノ絡みで、
第65回は二ノ宮知子さんの「のだめカンタービレ」を採り上げました。
女性向け漫画誌「Kiss」に連載中で、コミックスは現在12巻まで出ています。
私はすばる書店白井店さんから
11巻までレンタルして読んでいます。

現在、コミックスでもトップ級の売れ行きですし、
ご存知の方も多く、敢えてあらすじは必要なさそうですが…一応。

ゴミの中で美しく響くピアノ・ソナタ――それがオレと野田恵との出会いだった――。
有名な現役ピアニストを父親に持ち、音楽大学でもトップの成績、
加えてイケメンで、大学で注目の的である、オレ様性格の「千秋真一」。
担当教師から破門され、傷心の千秋の耳に入ってきたのは、
「悲惨」とも名付けられそうなデタラメなベートーベンの「悲愴」。
しかし、千秋はその中に隠された高い音楽性に気付く。
大手楽器店の娘で声楽科の彼女「多賀谷彩子」からもフラれ、
酔っ払って潰れかけた千秋は部屋の前で意識を失う。
目覚めた時は、「片付けられない女」のだめの部屋のゴミの中だった...。
その女こそ、「悲愴」を弾いていたピアノ科の後輩、「のだめ」こと「野田恵」だった…

天才ファミリーカンパニー」を読んでみて二ノ宮さんのマンガを初めて知り、
コミックスの売上ランキングで上位に登場する「のだめカンタービレ」も面白いに違いない!
という期待通り、いやそれを上回る面白さでした。
コマの細部もしっかり読んでいくと、さらに、笑えます!
(特にゴミ溜めのところの表現は秀逸です!つかみが上手いですねぇ...)
恋愛要素は10%ぐらいのコメディ(ギャグ?)ですが、ストーリーもしっかりしています。
そして、千秋が指揮するオーケストラの部分では、クラシックに詳しくなくても、
音楽が奏でられているイメージが良く伝わってきますね。

私は、大学時代に合唱というものをかじったことがあるんですが、
オーケストラと一緒に歌った経験があります。
ベートーヴェンの第九とか、ヴェルディのテ・デウムとか)
その時の経験から、指揮者の振り方が合唱だけの場合と大きく違って
一言で言えば「カッコイイ」というミーハーな印象を持ってました。
その時の思い出が一気に噴出しましたね。そういう意味でも評価が高いです。
本当のところ、指揮者って演奏する曲、オーケストラの色を
大きく変えてしまう程大事なんですよね。
(素人が偉そうにスミマセン)

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
のだめが、何をきっかけに千秋にLoveになったのか、
その辺がイマイチ良く分かりませんが、
のだめのキャラが格別に面白いので許します(笑)
しかし、話が進むにつれて、少しずつまとも?になっているような気もしますが…

ヨーロッパ編、どのように進んでいくのか興味津々。
のだめのLoveが最終的にはどうなるのか?
いわゆる「少女マンガ」じゃないので、その辺りも注目ですね。
Endingはまだまだ先でしょうが、最後に★5つになるのか…二ノ宮さんに期待!
人気があるからって妙な引き延ばしなどされない事を編集の方にも期待してます!

おまけ
のだめの故郷は福岡県の大川市。
実は私の実家がある佐賀市に近いんです。
その点をマンガの中にしっかり書いてあったので◎!(笑)
[PR]
by teddy0021 | 2005-05-31 23:01 | ★お薦め?コミック
c0020030_2245332.jpg
前回の青柳裕介氏の「土佐の一本釣り」から一転して
繊細なマンガへ…ということで、第64回は、
くらもちふさこさんの「いつもポケットにショパン」を採り上げました。
1980~1981年に別冊マーガレットに18回連載され、
コミックスは全5巻ですが、絶版状態かと思います。
文庫が全3巻、1~2年前にクイーンズ・コミック・プレミアムとして
全4巻の新書版が出ています。
私は最近すばる書店白井店さんから
プレミアム版全4巻完結をレンタルして読みました。

あらすじは大体以下の通りです。
ヒロイン「須江麻子」は、現役有名ピアニスト「須江愛子」の一人娘。
幼い頃からピアノを習っているが、母親からはほとんど教えてもらえず、ピアノ教室へ通う。
同じ教室で習っている幼なじみ「緒方季晋」(きしんちゃん)とその母「華子」(おばちゃま)との
ほのぼのとしたやり取りが気に入っている。
実はこの母親同士は昔からの友人だが、二人の間には何らか因縁めいたものがありそう。
ある日、ドイツに留学したきしんと華子の乗った列車が大事故に遭い、
華子が亡くなったという記事、きしんが失明したという噂が...。
時は流れ、麻子は音楽高校でピアノを続けていた。
そこにきしんを思い出させる薄茶色の髪で優しい「上邑」が転入してくる。
有名な堂園高校でピアノ3羽ガラスと言われる程ピアノもうまい。
そして3羽ガラスのうちの一人は、もしかしたら「きしんちゃん」?

くらもちさんのマンガは久しぶりに読みました。
私が読んでいた時代は、「白いアイドル」~「おしゃべり階段」ぐらいで、
この「いつもポケットにショパン」というのは大学時代に時々立ち読みした程度で、
記憶に残っていたのは、このおしゃれなタイトルぐらいでした。
くらもちさんの作品には、歌手、ピアニスト、ロックバンド、画家など
芸術系のテーマが多い印象ですね。
ヒロインはやや内気な感じが多くて、相手はちょっとクールで
野性味がどこかに残るイケメンって感じですかね?
この「いつもポケット…」の麻子は、はじめはやや内気って感じですが、
ピアノが好きという訳ではないけど、徐々にその素晴しさに目覚め、
隠れた才能が伸びてくる…
そうしたピアノ絡みの部分も楽しめますが、
学園生活での生き生きとした麻子にも魅力を感じますね。
そして、きしんちゃん…小学生の頃とはまったく違った陰の部分を心に持っているんですが、
ところどころに滲んでくる優しさを含んだ感情…微妙な感じが良く出ています。

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
麻子自身の成長だけでなく、
麻子の親友とのやり取りや冷たそうな母親の内面にある思いやりなど…
なかなか秀逸な人物描写と運命的ストーリーがうまくミックスされて
さすがにくらもちさんって感じの佳作だと思いますね。
最終ページ、なるほど…何となく良い感じです…。

おまけ
クイーンズ・コミック・プレミアムの巻末に紹介されていた
くらもちふさこさんの90年代以降のコミックスの絵柄を見てビックリ。
絵柄が相当変化していますね。
どの漫画家の絵柄もデビュー時から描いているうちに変わっていきますが、
くらもちさんの変化はかなり大きいと思います。
最近読んでいなかったので内容は分かりませんが、
これはちゃんと確認しなければ!(笑)
[PR]
by teddy0021 | 2005-05-30 22:08 | ★お薦め?コミック
c0020030_21104788.gif
第63回は、2001年に亡くなられた青柳裕介氏の
「土佐の一本釣り」を採り上げました。
第2部の「土佐の一本釣り~純平~」を合わせて、
1975~1991年までビッグコミックに長期連載され、
コミックスは第一部全25巻(+純平14巻)で
ワイド版が全15巻完結となっています。
絶版状態かと思いますが、オンデマンド出版もあるようです。
1980年に第25回小学館漫画賞を受賞しています。
私はすばる書店白井店さんから
ワイド版全15巻完結をレンタルして読みました。

土佐の小さな漁師町「久礼」(現在、中土佐町久礼)を舞台に
中学卒業後、すぐに鰹の一本釣り漁船に乗り込んだ主人公「純平」。
船酔いでまともに働けず、「カシキ」(飯炊き)専門の見習いからのスタート。
頭の出来はあまり良くない、やんちゃを少し通り越し、一本気な純平だが、
その純平を長く見てきたからこそ、良さが分かる二つ年上のなかなか美人な「八千代」。
その2人の恋愛と成長、漁師町の人々とくりなす骨太のドラマが展開していきます…

この作品は、社会人になって喫茶店、食堂、床屋などで
時々読んでいましたが、一から通しで読んだのは初めてでした。
今の男女の考え方、都会の暮らしを考えればまったく違った世界がそこにありますが、
少し古いタイプで少し田舎育ちの私には理解できるところがたくさんあって、
すんなり読めました。
純平の考え方や行動もそうですが、それを受け取る側の八千代の心や
船頭さん、又さん、兄貴分の勝たちの心意気がページをめくる手を熱くします。
時にせつなく、時に豪快に…。
海はおおらかで優しいものではなく、厳しく怖いもの…
その海で1年の大半を過ごす男たちの家族や恋人を思う心情や、
逆にその男たちを心配しながら陸で待ち続ける女性たちの心情。
時に赤裸々に、伝わってきますね。
台風や、海の事故などに絡んだ話で、おばあさんたちを先頭に
女性陣の大奮闘という場面などはジーンと来ました。

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
絵柄は少々癖があって、話の中身も年代や地域や暮らし方の違いから
ピンとこないって方もおられるかもしれませんが、すごく考えさせられる部分も多く、
読んでみて損はない作品だと思います。

おまけ
私が小学生の頃、遠い親戚に漁師さんがいて、
何泊か一人で遊びに行ったことがありました。
毎食魚が出てきて、子供心に少しうんざりした
(今だったら大喜びですけど)記憶もありますが、
実際に船に乗って漁に連れて行ってもらった時は興奮しました。(長い網を使った漁です)
「今日は○○ちゃんが来てくれたから、大漁だねぇ」とか言われて素直に喜んでました。
でも…それから何年か(10年くらい?)経って、
その漁師のお父さんが海の事故で亡くなったという悲報…
この「土佐の一本釣り」の中で語られる海の怖さの一端を知った思いでした。
[PR]
by teddy0021 | 2005-05-27 21:14 | ★お薦め?コミック
c0020030_21163527.jpg
第62回は、前回の「伊賀の影丸」に続いて横山光輝氏の忍者モノ、
「仮面の忍者 赤影」を採り上げました。
1966~1967年に少年サンデーに連載されて、
コミックスは秋田書店から出ており全3巻完結です。
「伊賀の影丸」を借りた勢いですばる書店白井店さんからレンタルしました。

お話は、3部に分かれています。
第一部「金目教の巻
第二部「うつぼ忍群の巻
第三部「決戦うつぼ砦の巻
お話の初めの部分は、TVの特撮ドラマのナレーション部分が良く説明できてます。
「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、
琵琶湖の南に金目教という怪しい宗教が流行っていた。
それを信じない者は、恐ろしい祟りに見舞われると云う。
その正体は何か?
藤吉郎は金目教の秘密を探るため、飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ。
その名は…「赤影参上!」…

TVでは1967~1968年に放送されました。
もともと、マンガのタイトルは「飛騨の忍者 赤影」だったそうですが、
TV放送されるにあたって「仮面の忍者」の方が受けが良いと判断されて、
マンガのタイトルも変わったとのこと。
TVでは、「金目教」「卍党」「根来忍者」「魔風忍者」の4部構成で各13話、
全52話でちょうど1年放送されたものですが、
第1クールはマンガの第一部に近いお話、
第2クールの卍党の主力は「うつぼ忍群」だったと思います。
マンガは「伊賀の影丸」程、忍者vs忍者と熾烈な戦いという感じではなく、
「赤影+青影」 vs 「敵」という構図。
TVのように赤影の仮面からビームが出たり、空を飛んだり(影一文字?)はしませんが、
大ガマ、金目像は出てきます。

レーティングは、★★☆(2.5)ですね。
伊賀の影丸と比較すると完成度は低いと思いますが、
あの当時の傑作「特撮時代劇SF怪獣ドラマ」(笑)を生み出した功績を忘れてはいけません。
しかし、マンガの中では仮面を取るシーンもあり、
「仮面の忍者」である必然性がいまひとつ分かりませんでした。

おまけ
TVの「赤影」は良く見ていました。
七三に分けたカッコイイ赤影、鼻に当てた手のひらを広げて「だいじょうぶ!」と
おどける「青影」、いざという時大凧に乗って危機を救う「白影」、なかなか楽しかったです。
ストーリーも惹きつけられるもので、「卍党」の3つのぎあまんの鐘の話もワクワクしてましたね。
音楽や効果音も良かったし!

おまけ2
忍者モノのドラマだと、あと「隠密剣士」「忍者部隊月光」などが思い出されます。
忍者部隊月光のマネ、よくやりました(笑)。
[PR]
by teddy0021 | 2005-05-20 21:21 | ★お薦め?コミック

第61回 【 伊賀の影丸 】

c0020030_227596.jpg
第61回は、前回の「るろうに剣心」(和月伸宏氏)に出てきた御庭番衆からの連想で、
忍者もの、横山光輝氏の「伊賀の影丸」を採り上げました。
1961~1966年に少年サンデーに連載されて、
コミックスは秋田書店から出ており全11巻完結です。文庫は全8巻完結。
子供の頃、貸本屋(近所にあった、本を貸してくれる小さな書店・・・
今のレンタルコミック店?一冊10円ぐらいだったかな?)で借りて読んでた記憶があります。
すばる書店白井店さんにおいてありましたので嬉しくなってついついレンタルしました。

あらすじのようなものはご紹介しても…とも思ったんですが、一応。「半蔵暗殺帳の巻」です。
公儀隠密の頂点に立つ服部半蔵の屋敷に何者かが侵入し、
世の中のバランスを変えてしまう巻き物を盗まれてしまった。
配下の伊賀忍者によって半分取り戻したものの、
江戸に潜んでいる忍者だけでは歯が立たない。
半蔵は大坂に出ている少年伊賀忍者「影丸」を呼び寄せる。
敵はいったい誰なのか、そして秘密の巻き物には何が書かれているのか?

「伊賀の影丸」は少年向けの忍者漫画のはしりだったと記憶しています。
影丸は、「木の葉隠れ」をはじめとして木の葉を利用した術が得意ですね。
また、伊賀の影丸は、「忍者団体戦」という感じで、
複数の忍者同士の様々な術を使った命を懸けた闘いが売り物です。
思うに、「山田風太郎」氏の忍者小説のアイデアが
ふんだんに生かされているような気がしますが、
別に原作付きにはなってないようで、良く分かりません。
ただ、当時の少年向けだけに、山田風太郎小説のお色気部分はまったくなしです(笑)。

レーティングは★★★☆(3.5)です。
次のようにいくつかの話があって、各々変わった術を使う忍者が出てくるので楽しめます。

  「半蔵暗殺帳の巻」
  「若葉城の巻」
  「影丸旅日記の巻」
  「由比正雪の巻」
  「七つの影法師の巻」
  「邪鬼秘帳の巻」
  「闇一族の巻」
  「土蜘蛛五人衆の巻」
  「地獄谷金山の巻」

絵柄の古さ、説明の生真面目さは、時代を考えれば当然。許しましょうネ。

おまけ
この「伊賀の影丸」が連載されていた頃は忍者漫画が流行り始め、
少年たちが熱中しだした頃でしょう。
伊賀の影丸」はTVでは人形劇だったそうですが、
私は見た記憶がありません。九州では放送してなかった?
代わりに、「少年忍者 風のフジ丸」を毎回楽しみにしていました。
藤沢薬品提供のアニメで、風魔忍者に育てられたフジ丸が、
「微塵がくれ」「火炎の術」「木の葉隠れ」「分け木の術」などを使って活躍します。
特に、本間千代子の「忍術千一夜」には見入っていましたね。
ご存知の方は、万博世代かそれ以上と思います。

おまけ2
大学時代、京都から三重県の伊賀上野市までミニバイクで遊びに行ったことがあります。
忍者屋敷というのに行きましたが、ちょっと期待していたものとは違ってました。
さすがにマンガやアニメのようにはいかないんですね...
[PR]
by teddy0021 | 2005-05-19 22:14 | ★お薦め?コミック
c0020030_20101775.jpg
第60回は、前回の「おーい!竜馬」(作:武田鉄矢、画:小山ゆう)に続いて
明治時代初期のお話、和月伸宏氏の「るろうに剣心」を採り上げました。
1994~1999年に少年ジャンプに連載され、
コミックスは全28巻完結となっています。
いつものようにすばる書店白井店さんからレンタルして読みましたが、
私の息子がこの作品を痛く気に入ったらしく、現在収集中ですので
最終巻まで辿り着いたらまた一気に読ませてもらおうと思ってます(笑)。
集英社のコミック文庫のHP に、当作品の完全版or文庫を検討しているような回答が載っていました。
ファンの方は期待しましょう!

物語は始まりは以下のような感じです。(一部第一話から抜粋)

幕末の動乱期、その渦中にあった京都に「人斬り抜刀斎」と呼ばれる志士がいた。
修羅さながらに人を斬り、その血刀を以て新時代「明治」を切り開いたその男は
動乱の終結と共に人々の前から姿を消し去り、
時の流れと共に「最強」という名の伝説と化していった・・・

神谷活心流の師範代「神谷薫」は、自分の流派を名乗って
辻斬りを働く「人斬り抜刀斎」(ニセ)を探していた。
禁じられている帯刀姿の剣心をその人と間違えてつっかかったのが縁の始まり。
神谷道場の土地を狙う比留間兄弟が起こした企みで門下生はいなくなり、
ついには大勢の敵に囲まれ、薫が権利証を奪われようとした正にその時、
剣心はその秘めていた神速の剣を見せ、一味を全滅させる。
人を斬り殺す事を自らに禁じ、流浪人となった、逆刃刀を持つ男、緋村剣心。
彼こそが最強無比の伝説を持つ「飛天御剣流」を極めた緋村抜刀斎その人であった...

この作品の名前は聞いたことはありました。
90年代の後半に私の実家に帰省した際、
姪の一人がこの作品(剣心?)を気に入っていて話に出てたので...
「るろうにけんしん」?…流浪するのに剣の心得が必要なのかな??..
なんて想像してましたが、「流浪人 緋村剣心」なんですね(恥)。

本来人斬りだった剣心が、人を斬ることを自ら禁じる何かを心に宿しながら、
少々ほのぼのとしている(でも真面目な)薫のところに
居候するという設定はなかなかですね。
また、知らないうちに仲間になっていく元赤報隊の「相楽左之助」や
10歳で孤児の「明神弥彦」たちも絡んで、普通の用心棒状態の時は気楽に読めます。
しかし、「四乃森蒼紫」(流麗な美男で強い!)を頭とする隠密御庭番衆との闘いあたりから
どんどんヒートアップしてきますね。
途中登場する警官が元新撰組三番隊組長「斎藤一」でこれがまた強くてシブイ!!
この登場人物のキャラに思い入れる読者も多かったでしょうね。(女性の方も多いのでは?)

レーティングは★★★★(4.0)です。
絵はけっこううまくてデビュー作とは思えないです。(はじめは丸顔の剣心ですが...)
登場人物のキャラも立っていて、ストーリーも楽しめます。
中盤に登場する「人斬り抜刀斎」の後継者「志々雄真実」の異常な性格と、
彼の一味「十人刀」の面々の強さ(特に瀬田宗次郎はその姿からは想像できない
無類の強さ)もこのマンガに緊張感を与えますが、
一方でやや格闘ゲーム的な印象も受けてしまいますね。
読まれる方の感性によっては少しダレた印象を持たれるかも知れません
(闘いは熾烈ですが...)。
味方の京都御庭番衆前御頭の娘「操」の忍者ルックも
コスプレチック?(可愛いから許しますけど...)
後半の人誅編、追憶編では、剣心の心の中に触れていくので、
また違った感じになって、楽しめます。

おまけ
中学生の息子が特に気に入ったのは、「斎藤一」のシブさ、強さだったようです。
史実の新撰組「斎藤一」はどうだったんでしょうか?
「逆刃刀」…残念ながら実用には難しいようです。まあ、使うようなこともありませんが(笑)。
ついでに…アニメはスカパーで再放送をやってました。
剣心や薫の声としゃべり方で...私は見るのを断念せざるを得ませんでした....
[PR]
by teddy0021 | 2005-05-18 20:39 | ★お薦め?コミック
c0020030_20353324.jpg
前回の安彦良和氏の「王道の狗」が明治時代中期以降のお話で、
その中に有名な「勝海舟」が出てきました。その連想で、
第59回は、原作武田鉄矢氏、作画小山ゆう氏の
「おーい!竜馬」を採り上げました。
1987~1996年までヤングサンデーに連載され、コミックスは全23巻完結、
ワイド版が全14巻完結、文庫が全14巻完結となっています。
私はすばる書店白井店さんからワイド版をレンタルして読みました。

幕末に大志を抱き奔走した「坂本竜馬(龍馬)」のお話です。
土佐藩(高知)の郷士の末っ子である竜馬は、武士の子でありながら泣き虫で勉強嫌い。
男勝りの姉「乙女」に助けられ、叱咤され、期待されている。
7歳になって楠山塾、日根野道場に入門するが、文武とも落ちこぼれ。
塾は退塾処分となる始末。
ある日、竜馬を優しく見守ってくれる病床の母「幸」と花見へ行き、
いじめっ子達も幸の優しさに触れ病弱な幸のために日傘を作ってくれた。
土佐では禁止されている郷土の日傘を、通りかかった上士達に目撃され、
めちゃめちゃにされてしまう。
歯向かった「以蔵」の「真剣なら勝てた」という言葉がきっかけになり、
誤解も加わって、道場で上士は郷士に試合を申し込む。
立会人は、後に竜馬を応援することになる家老の娘、「加代」。
先輩で優等生の「武市」、以蔵、竜馬らが奮戦し、
最後は竜馬の片手上段で勝利し、一躍人気者に。
その後、3人で天狗退治に行き、実は天狗=異人であり、
その異人を海へ返してやるために加代も加わる。
加代の家来となって殿「山内容堂」の行列に加わる竜馬だったが、
はずみで立ち上がった百姓の子供らがその場で切り捨てられ、
逆上した竜馬は容堂に刃を向けてしまう。
監禁された竜馬を励まし禁じられた差し入れを行った病弱の幸は責められ、
結果として死んでしまう。
竜馬の心には、理不尽な制度、差別が引き起こした悲劇から
世の中を変える気持ちが芽生えていく…。

長いあらすじになってしまいましたが、これでも物語の序盤~第1章といった感じです。
「坂本竜馬」自体はもちろん有名ですし、歴史に詳しくない私でも
おおよそ何をやったかは知っていました。
しかし、このマンガでは、竜馬の幼少の頃からの話からスタートしており、
司馬遼太郎の「竜馬が行く」でも扱わなかった部分ですので、ユニークです。
話には、海援隊の武田鉄矢氏(俳優でも有名ですね)のアイデアがふんだんに
取り入れられているようで、史実がはっきりしているものが基本踏襲し、
そうでない部分については、可能性としてあり得るケースを想定し、
「こうだったら面白い」といった要素が反映されている気がします。

レーティングは★★★★☆(4.5)ですね。
小山ゆう氏のマンガは、すごく絵がうまいわけではないと思いますが、表情が豊かですし、
コミカルな部分とシリアスな部分がうまく描き分けられている印象がありますね。
土佐藩の上士と郷士の身分格差とその理不尽さがしっかり描かれ、
それに立ち向かって行く竜馬の人物像にもどんどん魅かれていきます。
登場人物のキャラクター描写も秀逸ですし、
ポイントとなるいくつかの場面では涙が出てきたり、熱くなったり、十分に堪能できますね。
この頃の歴史に非常に詳しい(思い入れがある)方には
「えっ?」という部分もあるかも知れませんが、
歴史教科書ではありませんし、許しましょう!
でも、歴史も身近に感じられて勉強になりますよ。

おまけ
武田鉄矢氏に関して、私は役者としても結構好きです。
3年B組金八先生」でみせるような、鼻水を流しながら、
真っ赤な顔して泣きながら生徒に教えようとする体当たりの演技、
ついつい涙をもらってしまいます。
[PR]
by teddy0021 | 2005-05-17 20:47 | ★お薦め?コミック

第58回 【 王道の狗 】

c0020030_11493527.jpg
前回の篠原千絵さん「天は赤い河のほとり」の
古代ヒッタイトのお話からタイムトリップし、
第58回は、日本の明治時代の話となる
安彦良和氏の「王道の狗」を採り上げました。
1998~2000年にミスターマガジンに連載され、
平成12年度文化庁メディア芸術祭・マンガ部門の優秀賞を受賞しています。
コミックスは全6巻完結(KCDX)で、
白泉社から80Pを加えた完全版全4巻も出ているようです。
私は全6巻をすばる書店白井店さんからレンタルして読みました。

物語の始まりはだいたい次のような感じです。
明治22年秋、北海道上川地方で「石狩道路」建設に多くの囚人たちがこき使われていた。
自由党の壮士だった主人公「加納周助」が強盗傷害の罪でその中におり、
同じ自由党出身で謀殺の共同正犯「風間一太郎」もいたが、
二人は地獄から抜け出し生きるために脱獄。
執拗な追跡を振り切るべく、川下ではなく川上に向かった二人は大雪山系に入り込み、
山犬の咆哮におびえながら息も絶え絶えに歩を進める。
そして、ついに熊との命を懸けたご対面。
肩車で背丈を高く見せ、睨み付けて追い払い命拾いをしたところに、
それを見ていた大男のアイヌの猟師「ニシテ」に救われる。
そして、二人はアイヌの服を着て、アイヌの名前をもらい、
アイヌ人として再スタートを切ることに。
しかし、それはこれからの波乱の人生のまさに幕開けにしか過ぎなかった…

安彦良和氏は、「機動戦士ガンダム」などで有名なアニメーター、
キャラクターデザイナー、漫画家。
この「王道の狗」でも独特のタッチ(ペンでなく筆でマンガを書くらしいです)が生きており、
まず、その画力でも惹き込まれますね。
明治維新からしばらく経って、日本が、ある意味「覇道政策」を取ろうとする中で、
内は自由民権運動、外は不平等条約改正と激動の明治を、
「大義」を抱いて動いていく一人の青年を中心に、
宿縁で結ばれた脱獄同士と、勝海舟、陸奥宗光、孫文ら政治上の大物たちに交わりながら
一大ドラマとなって、ストーリーも大いに読み応えがあります。

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
アイヌの女性でタキという強さを持った魅力的な女性も物語を盛り上げます。
安彦良和氏は、女性を描くのもうまいですね。けっこう刺激的な絵です。
また、この時代は中学、高校の歴史では時間切れで詳しく学べないことが多いですから、
歴史の勉強にもなりますヨ。
(個人的には、日本の歴史教育はもっと江戸時代以降に時間をかけるべき!と思ってます)
[PR]
by teddy0021 | 2005-05-14 11:57 | ★お薦め?コミック