って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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カテゴリ:★お薦め?コミック( 108 )

先週土曜日(7月2日)、いつもお世話になっている
すばる書店白井店さんに行った時のお話。
これまたお世話になっている店員さん(この方は、いつも対応が誠実かつ丁寧なので、
小売・サービス業の従業員として私は高く評価してます)から、
「7月4日から発売後1ヵ月からレンタルできるようになりました。
どうぞご利用ください。」とのお言葉。
今まで最大で30冊だった一回の貸出冊数も7月いっぱいは50冊までOKみたい。
「制度なんかが変わったんですか?」と質問しましたが、
残念ながら詳しい経緯は分からないみたいでした。
うーん、知りたい!
変化が起きた時にその背景を知りたくなってしまうのは、私の常。
これ以上情報を得られないのであれば....勝手な憶測を(笑)

7月4日付の文化通信によると、
"暫定"使用料徴収、許諾業務を開始。
 権利委託の推進呼び掛け。貸与権センターが説明会。

この「貸与権センター」というのは
有限責任中間法人 出版物貸与権管理センター」のことなんですが、
HPのコンテンツは未だ工事中なので詳細はまったく分かりません。
「貸与権」の問題は使用料などで決着が付いていないらしいんですが、
ただ、どうやら6月28日に説明会を行ったらしいこと、
7月4日から暫定使用料の徴収、許諾業務を開始するということ、
などから考えるに、何らか話し合いに進展があって、
それが今回のレンタル開始までの期間(貸与禁止期間)の変更に
絡んでいるのではないでしょうか?
つまり、今回の許諾業務開始に際して決め事がいくつかできて、
例えば、「使用料を相対的に高くする」代わりに、
「今まで3ヵ月になっていた貸与禁止期間が1ヵ月になった」とか、
「暫定使用料」が有効な期間中に「貸与禁止期間による影響を探る実験を
さらに行う(当初の実験では、即日、3ヵ月、6ヵ月に分かれていた記憶あり)」とか…
その結果として、こうした変化が出てきたのでは?と...
まあ、あくまで勝手な憶測ですけど。

何にしても、一ユーザー(ヘビーユーザー?)としては、
話題の本を1ヵ月後にはレンタルできるし、
新刊が出ているのを横目に見ながらちょっとムズムズする期間が短くて済むし、
正直、嬉しいです♪♪
仮にレンタル・コミックで借りた人が今まで借りた本を全部買っていたら、
出版社や著者にもっと貢献したんでしょうが、
実際には、そんなに買うお金はないし、置くスペースにも困るし、
そもそも「レンタル」がそれらのコミックを読もうというきっかけになった部分も大きいし….
ご興味のある方は、以前書いた考察をどうぞ。

なお、今回の記事に関わる法律的なお話、今までの経緯などは
Copy & Copyright Diary」さんという、為になるブログ(専門的です!)の
「貸与権」というカテゴリの記事を読んでいくとおおよそ分かります。
と言っても、法律の専門家じゃないので、かなりチンプンカンプンな私ですが(苦笑)
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by teddy0021 | 2005-07-06 12:28 | ★お薦め?コミック

第76回 【 逆境ナイン 】

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第76回は、7月2日に封切された映画「逆境ナイン」の原作である
島本和彦氏の「逆境ナイン」を採り上げました。
1997年に廃刊になった月刊少年キャプテンに1989~1991年の間連載され、
コミックスは全6巻完結(スペシャル版全4巻)で既に一度絶版、
最近、映画化に合わせて全6巻完結で復刻されました。
私は最近全巻を大人買いして一気に読みました。
(6巻は初回限定ドラマCD付きを買いましたが、まだ聞いていません…汗)

物語はこんな感じで進んでいきます。
「逆境」とは、「思うようにならない境遇とか、不運な境遇のことをいう」....
主人公「不屈闘志」は全力学園野球部キャプテン。
校長室で、突然、校長から成績不振の部活動は要らないと
「廃部」を突きつけられ殴られた不屈は、
地区予選もベスト4にも勝ちあがれない戦績にも関わらず、
校長室のコーナースペースに「このスミにでっかい優勝旗を置いてみたくはありませんか」と、
大風呂敷を広げて校長を説得し、廃部決定を先送りさせた。
しかし、その可能性の証拠を見せろと言われ、
1週間後に地区最強、甲子園ベスト8の「日の出商」との練習試合を行い、
その勝利を条件とされてしまう。
あきらめかけた部員を何とかその気にさせてみたものの、
今度は部員にアクシデントの連続!
残った出場できそうなメンバーはたったの4人!
「逆境」に次ぐ「逆境」…しかし、不屈はあきらめなかった…

この作品を知ったのは、NHK-BSでやっていたシンガーソングライター
「岡村孝子」さんのライブ特集でした。
彼女のヒット曲で中学校の音楽の教科書にも取り上げられている「夢をあきらめないで」が
この「逆境ナイン」の映画の中に使われるということで、
この作品への興味が一気に高まりました。
(私が、岡村孝子さんのファンであるということですね:笑)

内容はまったく知らなかったんですが、タイトルから来るイメージは、
ちばあきお氏の「キャプテン」「プレイボール」って感じだったんですが…
スミマセン、まったく違いました!
確かに「目標に向かってあきらめない努力」という共通点はあるんですが…
とにかく「熱い」「漢(おとこ)」の熱血ギャグスポーツマンガというところでしょうか?

試合内容を語っても仕方がありません。
「逆境」に陥ると、止め処もなく生まれてくる「格言」じみた言葉の数々…
「それはそれ!これはこれ!」は本当に笑えました!
不屈闘志の家族や校長、医者など傑作なキャラもたくさん出てきます。
まじめそうなマネージャー「月田明子」も一歩動き出すと、熱い傑作キャラですし…

レーティングは★★★☆(3.5)です。
じわじわ勇気が湧き出てくる「感動もの」を期待していたので、一度拍子抜けしましたが、
新しいジャンルを切り開いたギャグ漫画という切り口で見れば、面白いです。
読む人次第では「熱さ」にも感動できるでしょう!
今度、息子に読んでもらって反応を見たいと思います。
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by teddy0021 | 2005-07-04 22:45 | ★お薦め?コミック
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第75回は、以前ご紹介した「天才ファミリーカンパニー
のだめカンタービレ」の作者である二ノ宮知子さんの
「GREEN ~農家のヨメになりたい~」を採り上げました。
1999~2001年までKissカーニバルに連載され、
コミックスは全4巻完結となっています。
NHKのドラマにもなったそうな...
いつものように、すばる書店白井店さんからレンタルしました。

一話毎にストーリーは完結してますが、大きく見れば続きモノです。
主人公「吉川和子(ワコ)」は、調理師専門学校に通う女性。
友人の誘いで、いい男との出会いを期待し山へキャンプに。
ワコに興味を持つ男はパッとしないのアウトドア・マニアで、ワコはまったく関心なし!
ビールを取りに川へ向かったワコが出会ったのは、
イケメン、王子様タイプ?の小野誠(マコト)とそのおばあちゃん。
一目惚れしたワコがカゴを担いでついていった先は、田んぼや畑の農村だった。
マコトと出来るだけ一緒にいたいが為に、
ワコは、毎週マコトとおばあちゃんの家に通い、
農家の手伝い(邪魔?)をすることに…。

このように書くと、ただの恋愛マンガの出だしかな?と思われるでしょうが、
このワコが、天然入りの面白キャラで、いろいろやらかしてくれる、
恋愛要素10%ぐらい(ワコは必死に恋してるんですが...)のコメディ(ギャグ?)です。
はじめは、単なる素人にありがちなドジって感じですが、
どんどんパワフルに、でも厭味なくドジを踏んでくれます。
でも、ワコは素直でまじめなキャラでもあって好感もてますし、
だからこそ、その単純さもポジティブに感じてしまいますね。
「のだめ」よりも常識はありそうですが…(笑)。
マコトも何故かワコに惹かれているんですが、
ワコのキャラにちょっと引き気味なのも笑えますし、
脇役達(マコトのおばあちゃん、ワコの父親、
マコトの友人?「のぞみ」と「その父」など)もいい味出してますね!
農家の日々の生活の雰囲気も良く伝わってきます
(もっと色々厳しいことはいっぱいあるんでしょうが)。
第1巻ではまだ全力では笑えませんが、第3巻あたりの「神輿」の話や
最後の「結婚前夜」の話などは吹き出さずにはいられません!

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
ギャグが強い恋愛モノはいまひとつと思ってしまう私ですが、
この二ノ宮知子さんのセンスにはモロに反応してしまいます(笑)。
絵の美しさは求めません(スッキリ系の絵だと思っています)。
のだめカンタービレ」や「天才ファミリーカンパニー」で
彼女のパターンは大体読めているハズなんですが、
やはり、笑ってしまうんですよね。

最後の一話を読んだのは電車の中!
我慢できずに吹き出してしまって、周りの人から見られてしまい、
思わず咳払いしてゴマカシました(苦笑)。
時折出てくるほのぼのとした恋愛シーンは良いアクセントになってます。
普通の少女マンガはギャグがその役目を果たすんですけどネ…
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by teddy0021 | 2005-06-24 22:00 | ★お薦め?コミック

第74回 【 リョウ 】

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第74回は、現在、NHKの大河ドラマにもなっている「義経」にちなんだ
上田倫子さんの「リョウ」を採り上げました。
1995~1999年に週刊マーガレットに連載され、
コミックスは全13巻完結、文庫も8月から発売開始のようです。
篠原千絵さんの「天は赤い河のほとり」と同様に、
当ブログに良くご訪問・コメントを頂いているミナさん
(ブログ・タイトル:乙女ノ読物)に、
私のわがままな条件(長編、完結、きれいな絵柄etc)を前提に
ご紹介頂いた作品のひとつです。
すばる書店白井店さんからレンタルしました。

物語はこんな感じで進んでいきます。
主人公「遠山りょう」は現代の明るい女子高生。
幼馴染の同級生の男の子「葵」らと楽しい京都の修学旅行へ。
その京都の五条大橋で、突然現れた長髪、大男の修行僧から襲われかける。
この男は自らを「武蔵坊弁慶」と言い、りょうを「牛若丸=義経」だと言う。
初めはまともに取り合わないりょうだが、剣道道場師範である祖父「玄一郎」は
何故かしばらく様子を見ようとする。
時代錯誤の生真面目な美男子「弁慶」に次第に興味を抱くりょうだったが、
ある日、祖父から、自分が「富士の樹海でさまよっていた平安衣装の子供」であり、
「7歳の時に交通事故で他界したりょう」の記憶を移植された別人であることを告げられる…
追われる「弁慶」をかばいながら、「弁慶」の元恋人という「虎子」、
りょうを好きで慕う幼馴染「葵」とともにりょうは富士樹海の時限の割れ目に飛び込む。
女義経「りょう」と「弁慶」の数奇な運命は再び動き出した…

大河の「義経」も見ていませんし、歴史も自信がない私にとって、
史実へのこだわりがありません。
おかげで、義経が女であるという設定の大胆さが読み進む障害にはなりませんでしたし、
タイムスリップで話を盛り上げるっていうのも割と好きなので、
途中からはけっこうワクワクしながら次の巻、次の巻とどんどん惹き込まれてました。
単なる「タイプスリップ恋愛モノ」に終わっていません。
話の展開も面白いですし、巻が進むにつれ絵柄も細かくなって綺麗です。横顔なんかも…。
13巻分にいろいろ詰め込みすぎて、時々シーンが
余りにサラッと進んでしまう場面もありますが、
ダラダラし過ぎるのと比べればGoodです。

最近(といっても結構前から?)は、主人公の女の子にたくさんの美系の男が集まってくる
逆ハーレム状態?の少女マンガが多いんでしょうか?
読者も男前「弁慶」はもちろん、「維盛」のファンも多かったでしょうね。
「海尊」や「頼朝」なども…
明るさ以外大して取り柄のなさそうな「りょう」がその運命を受け入れ始め、
凛とした部分を持ちながら、決して心底から人を憎めない優しさを心に抱きながら
弁慶を愛していく姿は好感を持ちましたね。
(その優しさからか、時々、気持ちが浮気する時もありますが:笑)

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
ラストが良いです!読んだのが電車の中だったので危なかったです(笑)。
上田倫子さんも最後をきっちり考えてから物語をスタートさせたんでしょうね。
そして、読了感が何とも切ない....

私は読み始めてしばらくしてから「葵」に注目していました。
大したキャラでもなさそうなのに、平安の世界までついていくなんてと…何かあるハズだ!
物語を柔らかくするための一種の「癒し系キャラ」なのかと
失望しかかった時もありましたが(笑)…
そういう意味でも最後は非常に納得が行ってます。
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by teddy0021 | 2005-06-21 20:25 | ★お薦め?コミック
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第73回は、超能力一家の長男をトライアングルの頂点とした
三角関係のラブコメ、まつもと泉氏の
「きまぐれオレンジ★ロード」を採り上げました。
1984~1987年まで週刊少年ジャンプに連載され、
コミックスは全18巻完結、ワイド版10巻、文庫全10巻となっています。
ページ、コマ、セリフなど、多少内容が違うようですが…
私はすばる書店白井店さんから
ワイド版をレンタルしました。

かなり有名な作品ですが、一応...。
主人公「春日恭介」は高陵学園中等部に転向してきた3年生。
父を除く家族全員が超能力を持ち、それがバレては転校を重ねてこれが7回目。
恭介は、新しく越してきた街の100段階段(99段?)で
赤い麦わら帽子をかぶった少女に一目ぼれ。
顔良し、スタイル良しのその少女の名は「鮎川まどか」…
しかし、実は学園一のスケバンだった。
一方、恭介の双子の妹である「まなみ」と「くるみ」の同級生で、
素直なカワイイ子「檜山ひかる」はまどかの妹分。
ある出来事がきっかけで、恭介を「センパイ ♡」と言って懐き、大好きになってしまう。
かわいい妹の応援をしながら、いつしか恭介に惹かれていくまどか。
不思議な三角関係が始まった…

「きまオレ」とか「KOR」とか略称で呼ばれる程、多くのファンを作った作品で、
TVアニメ、OVA、映画にもなった人気作品でしたし、ちょこちょこマンガも読んでました。
でも、全て通しで読んだのはレンタルコミックで見つけてからとなりました。
個人的に&基本的に、やきもち焼きの可愛い女の子が出てくるマンガは◎です(笑)。
当時もラブコメはあったと思いますが、
こういうキャラの組み合わせの三角関係はなかったですね。
優柔不断の典型の恭介にちょっとイライラしながらも、
一方で共感する読者も多かったのでは?

超能力という要素の使い方は、ストーリー展開(数回モノのオムニバス形式、
もちろんつながりもあります)のエッセンスとして面白かったですが、
必要以上にそこに拘らなかったのも良かったですね。
まなみちゃんやくるみちゃん、いとこのあかねちゃんや一弥も使える超能力が違っていたり、
けっこう際立った性格だったりで、なかなか面白いキャラ達でした。

レーティングは★★★★(4.0)です。
途中、少しマンネリに陥りそうな感じはありましたが、最後の結びは納得できました!
絵もスタート時と後半では大きく違っていて、鮎川もすごく魅力的になってきて
そのままイラストになりそうなものも多かったですね。
終盤は少し絵がバラついた印象がありますが、作者の病気のせい?

おまけ
まつもと泉氏はちょっと身体が弱く、病気がちのようです。
まつもと氏のHP(BBSのコーナー)によれば、TVアニメのDVD化が近そうなお話…
そういえば、「エンジェル・グラフィティ」というゲームを昔買った気がしますが、
キャラクターデザインはまつもと泉氏でしたね。
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by teddy0021 | 2005-06-18 09:02 | ★お薦め?コミック
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第72回は、2000年以上も生きた妖怪と一人の人間のコンビが活躍する
藤田和日郎氏の「うしおととら」を採り上げました。
1990~1996年に週刊少年サンデーに連載され、
1992年に小学館漫画賞、
1997年星雲賞(SF作品が対象)コミック部門賞を受賞しています。
コミックスは全33巻完結、ワイド版が全18巻、文庫も発売されています。
私はすばる書店白井店さんから
ワイド版をレンタルしました。

かなり有名な作品ですが、物語のはじまりを一応...。
主人公「蒼月潮」(うしお)は14歳の中学生でお寺の住職の息子。
ある日、父に命じられ蔵を掃除していると、隠し地下室を発見。
中に入ると、槍で磔にされた化物がいた。
その槍は500年前からその化物を封印している「獣の槍」、
うしおは封印されていた妖怪をその風貌から「とら」と呼ぶようになる。
うしおを喰うチャンスをうかがう「とら」と、とらを馬鹿にする「うしお」は
なぜかお互いを憎めない名コンビとなって、周りに巣食う邪悪な妖怪たちを退治していく。
そして、「獣の槍の生い立ち」「うしおが背負う運命」「とらの正体」などの謎を抱きながら、
破格の強さを持つ敵「白面の者」に近づいていく…

「うしおととら」は、タイトル名だけは知っていましたが、
個人的にその絵柄の壁が高くて、中身を読まずに素通りして来ました。
レンタル棚を見ながら借りるのを躊躇したものの、
やっぱりワイド版ってことで手をつけてみると、これが面白い。
また、損せずに済みました(笑)。

90年からの連載にしては絵柄が少々古い印象ですが、
これが藤田氏の画風なんでしょうね。
後に大きな役割を果たす登場人物で、うしおの同級生「中村麻子」と「井上真由子」。
気が強い麻子と少し天然が入った真由子、
この二人は校内で人気が高い美人という設定ですが、
最近の子供たちからは考えられないような真面目な?台詞回しに加え、
素直で律儀で正義感が高いなど、子供のお手本にしたいタイプです。
特に麻子はうしおにホの字で、照れ屋なのが○(笑)。

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
さすがに賞を取るだけあって、話の展開が非常に面白く、
時に涙が出てきそうになります。特に終盤は...。
うしお、とら、それぞれ何度も苦悩と直面するというのも
ただの妖怪退治のお話とは大きく違っていますね。
描線が細かく少し読みづらい点もありますが、慣れれば大丈夫でしょう!
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by teddy0021 | 2005-06-15 21:27 | ★お薦め?コミック
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第71回は、前回の「ダービージョッキー」に続いて
ギャンブル関係?のマンガ、
原案:さいふうめい氏、作画:星野泰視氏の
「哲也 ~雀聖と呼ばれた男~」を採り上げました。
麻雀放浪記」で有名な阿佐田哲也氏の半生を描いた作品で、
1997~2004年、週刊少年マガジンに連載され、
コミックスは全41巻完結です。
アニメやゲームにもなっています。
私はいつものようにすばる書店白井店さんから
レンタルして、最近読み終えました。

終戦後間もない昭和20年代、工場で働く「哲也」は職場の先輩から
ギャンブルに誘われるところから物語りは始まる。
ギャンブルで生きていこうと新宿の歌舞伎町に出てきた哲也は
場末の雀荘で勝利を収めるが、それをじっと見ているプロの雀師「房州」。
とある雀荘でイカサマで徹底的にやられた哲也。
房州にイカサマの教えを請うが、イカサマだけでは勝てないと説かれて、
ボロボロになりながら「玄人(バイニン)」の勝負の世界に足を踏み入れる…

麻雀放浪記」は映画にもなった小説ですが、
その作者である阿佐田哲也氏を題材にして、勝負師の世界を
少年誌の読者にも伝わるように分かりやすく描いてありますね。
私は割と麻雀好きですが、麻雀を知らなくても結構楽しめるのではないかと思います。

「ガン牌(牌に分からないように印を入れる)の達人」、
「まったくツキがなくため”国士無双”が出来る男」、「爆発的にドラが乗る男」、
「危険牌が分かる女」など、いろいろな相手が登場してきます。
いかにその秘密を暴いて倒していくかという、
サスペンスにも似たドラマがたくさんあって楽しめます。

レーティングは★★★☆(3.5)です。
星野氏の絵柄はかなりくせがあり、万人受けは難しいと思いますが、
趣がある絵だと思ってます。
この絵柄だからこそ、終戦後の昭和の雰囲気がうまく出ているように思います。
周りの人々の生活にもきちんとドラマが描かれていますね。
福本伸行氏の「アカギ」に比べると、
麻雀の流れ、ヨミ、手役作りという部分は薄い感じがしますが、
少年誌だけに、バラエティに富んだ強敵との対戦に力点が置かれているのでしょう。
作品にアクセントを与えてくれる「オヒキのダンチ」(コンビ打ちの相棒で哲也の弟分)は
良い味出してます。
コミックスに時々登場する「ダンチ十番勝負」はけっこう笑えますヨ。
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by teddy0021 | 2005-06-14 20:43 | ★お薦め?コミック
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第70回は、ダービーを目指す騎手たちの姿を描いた
原案:武豊氏、画:一色登希彦氏の「ダービージョッキー」を採り上げました。
1999~2005年までヤングサンデーに連載されていたマンガで、
コミックスは全22巻完結となっています。
私はいつものようにすばる書店白井店さんから
レンタルして読みました。

ストーリーのはじめの部分を少々…
主人公「上杉圭」は、馬が大好きだった行方不明の父の血を受け継ぎ、
ジョッキーを目指す「JRA競馬学校騎手過程」の3年生。
教官が天才リーディングジョッキー「安斉遼」をダブらせるような資質を持ちながらも
パッとしない成績で卒業の日を間近に控えていた。
圭は、ある日、気性悪で暴走し学校から追放されようとしている訓練馬
「フラワーカンパニー(FC)」に出会い、
その馬の高い能力と思いっきり走りたいその心を感じ取った。
その圭に唯一心を許したFCに騎乗し中山競馬場で卒業レースに臨んだ圭は
すばらしい走りを見せる。
しかし、ゴール寸前、危機を察知したFCは圭を気遣う走りで骨折し、予後不良となってしまう。大ショックで騎手を断念するかという圭は、FCの元馬主「加奈崎由香」に
FCの全弟「トビオ」(=ラフカットジュエル)を見せられ、ダービーへの歩みを始める…

本番のダービー(「ディープインパクト」強し!)を前にレビューを…
と思ってたんですが、間に合いませんでした(苦笑)。
以前ご紹介した、ゆうきまさみ氏の「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」
主に競走馬の生産する牧場を舞台にした恋愛コメディだったのに対して、
「ダービージョッキー」はジョッキーに焦点を当て、
厩舎や馬主の人々も熱く描いた本格競馬マンガ(恋愛もありますが)と言えるでしょう。

物語のスタートが競馬学校というのが面白く、
「へぇー、こういう練習をやっているんだ」という興味から読み出せたのは良かったですね。
また、心を通わせた「フラワーカンパニー」が騎手を気遣い、
骨折して予後不良というショッキングなシーンからはどんどん話に引きずり込まれました。

二世騎手候補のエリート「鷹山優」、明るい「小林完二」、
同じく二世候補でギスギスした「真田克巳」、女性ジョッキー候補「島田里美」など
同期生たちとの交流と各々の成長、ダービーに賭ける人たちの歴史を持ったドラマ、
レース中のジョッキーの考え方や駆け引きなど…読みどころはたくさんあります。
ダービーで息子を失ったベテラン調教師「武上喜十郎」、
その孫娘でダービーを好きになれない「武上茜」など
武上厩舎の人々をはじめ圭を支える仲間、
そしてライバルたちの思いが交錯して単なる競馬マンガとは大きく異なりますね。
会話に出てくる言葉も、時に重過ぎるくらい、心に残るものがあります。

レーティングは★★★★(4.0)です。
有名な現役天才ジョッキー「武豊」氏が原案というだけあって、
いろいろなことが学べますが、彼自身が競馬、馬を大好きだというのが伝わってきます。
各巻の巻末に彼のインタビューが載っています。
登場するジョッキーや馬にも、多分、モデルがいるのでしょうね?
(フラワーカンパニー=サイレンススズカ??)
「ダビスタ」しか知らない私よりも、競馬を知っている人が読めばさらに面白いでしょうね。
一色氏のストーリー展開、レースの盛り上げ方もすごいです。
ただ、絵柄が少々雑に感じる人もいるかも知れません。
時々、登場人物を見分ける難易度が高い場面も…。

おまけ
前も書きましたが、家から車でそう遠くないところに「JRA競馬学校」があります。
第1巻に出てくる競馬学校に近いラーメン屋(中華料理屋?)にもモデルが在るはず。
側を通る時、「ここかな?」と思いながら車を走らせてます。
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by teddy0021 | 2005-06-13 20:29 | ★お薦め?コミック
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第69回は、星里もちる氏の「りびんぐゲーム」を採り上げました。
1991~1993年にビッグコミックスピリッツに連載され、
コミックスは全10巻完結、文庫もあって全7巻完結となってます。
私は、古本チェーン店から10巻セット500円で購入して先日読み終えました。

ストーリーは大体以下のような感じです。
主人公「不破雷蔵」(ふわらいぞう)は25歳、
バブル時代の東京でDM宛名書きをビジネスとする「ナミフクDM」社の社員。
狭いアパートからようやく少し広めのアパートへ引越し
ハッピーな生活が待っているハズだった….
会社も新築のビルへ引越し!というところだったが、地震でそのビルが傾いてしまい、
たまたまそのビルの近所だった雷蔵の引越し先のアパートへ
会社丸ごと押しかけてしまった。
広くなったはずの住居が、会社の机やコピー機で埋まってしまい、
自分の生活が丸ごと奪われ、加えて、
社長が友人から頼まれた手伝いの見習い社員を雇って更に狭くなりそう。
しかし、この新入りが、「氷山一角」(ひやまいずみ)という何と15歳の可愛い女の子で、
二人は雷蔵のアパート兼ナミフクDM社屋で一緒に住むことに….

この「りびんぐゲーム」は、星里氏が青年誌に移って2作目、最も長く連載されたもので、
一言で言ってしまえば、星里氏が得意な同居モノの恋愛コメディってところです。
以前、ご紹介した同氏の作品「ルナハイツ」は
「新婚で住む予定で買った家を会社都合で女子寮にして複数の女性と同居」でした。
ストーリーに共通点は多い(自分の住むところを、会社都合で、誰かと同居)ですが、
この作品では、まだやりたいものが決まっていない雷蔵、一角がそれを探しながら、
「住むところ」→「居所」→「心の居所」を求めていくのがテーマと言えるでしょうか。
どこにでもいそうないいかげんなサラリーマンだが、責任感だけは強い「不破雷蔵」、
まだ15歳なのに頑張り屋、だけど時々頑固な「氷山一角」という主人公とヒロイン。
名前がいい加減(笑)!でもいずみちゃんはかわいい!(笑)
既に別れた彼氏なのに「雷ちゃん」と呼んで、家出して転がり込んでくる「兼森時子」や
時子にベタ惚れなのに妙に杓子定規なこだわりがあって優しく出来ない夫で
不動産会社社長「兼森万夫」など、
「それはないだろう」と思いながら厭味なく読まされてしまうように、
周りのキャラもしっかり立っていて、微笑ましい。
ライトなギャグとちょっとシリアスな感じのミックス、いい感じです。

レーティングは★★★★(4.0)です。
すっきりしていて、少しメルヘンぽい絵柄ですが、ほのぼのしていて私は好きです。
バブル期絶頂期から崩壊期にかけての不動産事情が平易に理解できますし(笑)、
住宅に対する考え方がいろんな立場で分かって参考になりますヨ。
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by teddy0021 | 2005-06-11 08:27 | ★お薦め?コミック

第68回 【 蚤の王 】

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第68回は、古代日本(邪馬台国)時代の話を描いた
安彦良和氏の「蚤の王」を採り上げました。
2000年にモーニング新マグナム増刊に連載されていたマンガで、
コミックスは講談社から全1巻完結、中央公論社から文庫も出ているようです。
私はいつものようにすばる書店白井店さんから
レンタルして読みました。

神話と伝承の古代日本、第11代垂仁天皇の時代。
権力を握った日向族は出雲族の初瀬の里の住人に殉死を求め続けてきた。
初瀬出身の「野見宿禰」(のみのすくね)は、勝てばこの運命から逃れられると、
同じ出雲族の「当麻蹴速」(たぎまのけはや)と命を賭けた相撲の試合を行う。
しかし、この闘いは、資源が豊富な当麻の地を奪い、出雲族の力を削ごうとする
五十狭茅大王(いさちのおおみかど=垂仁天皇)の謀でもあった。
激しい戦いの末勝利する宿禰だが、
死んだ蹴速の息子の勇稚(いさち)に仇として恨まれることに…。

以前紹介した「王道の狗」もそうでしたが、
安彦良和氏の作品は「ガンダム」のイメージが強く、
こうした歴史物をたくさん描かれているのは知りませんでした。
この「蚤の王」は「ナムジ~大国主」「神武」に続く、
「古事記シリーズ」の3作目に当たるそうです。
残念ながら前2作はまだ読んでいませんが、
「蚤の王」は全1巻と短いので読みやすいでしょう。
画力は非常に高く、格闘シーンの迫力や会話シーンの微妙な間など、
うまく描かれていると思いますね。
勇稚(いさち)の妹で機織りに天賦の才を持つ「斯図利」(しどり)の心情の流れも
たった一冊の短いコミックにも関わらず、細やかに伝わってきます。
冒頭の空手のような闘いが「相撲」の起源らしいというのと、
「埴輪」の始まりらしい話もあり、歴史の勉強にもなります。
もちろん、一部の史実同士を結ぶ部分は、安彦氏の創作ということですが...。

レーティングは★★★★(4.0)です。
個人的には、もう少し話を膨らませて、一大物語にして欲しかった気がします。
安彦良和氏のマンガが気に入っているからもっと読みたいという部分が大きいですね。
「ナムジ~大国主」「神武」も是非読んでみたいと思ってます。
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by teddy0021 | 2005-06-10 00:06 | ★お薦め?コミック