って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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カテゴリ:★お薦め?コミック( 108 )

最近、通勤電車の中で、「ガンバ!Fly High」を読んでいるんですが、
ふと、スポーツを題材にした漫画の事がいろいろ頭を過ぎりました。
とりあえず、球技系のスポーツ漫画が浮かびます....

かなり古い時代から遡って考えると、
やっぱり一番多いのは「野球」を題材にした漫画でしょうか?
巨人の星」「黒い秘密兵器」「男どあほう甲子園」「アパッチ野球軍」「ドカベン」「キャプテン
プレイボール」「アストロ球団」「侍ジャイアンツ」「父の魂」「しまっていこうぜ!」「野球狂の詩
あぶさん」「我ら9人の甲子園」「初恋甲子園」「ナイン」「タッチ」「逆境ナイン」「MAJOR」....
これらは、全て読んだことがある作品ですが、
ちょっと思い出しただけでも、すごい数!
読んだことのない作品もこの10倍ぐらいはありそう。

この10年で一気に増えたのは、やはり、「サッカー」でしょうか?
赤き血のイレブン」「キャプテン翼」「ホイッスル」「ファンタジスタ」「シュート
俺たちのフィールド」....すみません。私はあまりサッカー詳しい方ではないので...

ゴルフ」漫画もけっこう多そう...
プロゴルファー猿」「あした天気になあれ」「風の大地>」「我が人生にゴルフあり
DANDOH!」「ひかりの空」....

バスケ」....
SLAM DUNK」「リアル」「ダッシュ勝平」「あひるの空」「DEAR BOYS」...

テニス」....「エースをねらえ!」「テニスの王子様」「Happy!」....

バレーボール」。
これは息子がバレーボールを始めるとき考えたことがあります。
アタックNo.1」「サインはV」「真コール!>」「健太やります!」「リベロ革命」「大のアタック
紅色HERO」「ヨリが跳ぶ」「ビバ!バレーボール」「エース!」など....
(読んだのは半分ぐらいですが)

ここで、ふと思い出しました。
1970年代の少年チャンピオン(だったかなぁ??)、
アパッチ野球軍」とか「リトルの団ちゃん」などが代表作の「梅本さちお」氏が
バレーボール漫画を連載していたような...
すごく高いところから飛び降りる特訓を経て、
2メートルぐらい?のジャンプ力を持つアタッカーの話だったような?
確か「真紅のボウラー」というボウリング漫画の前後だった気がします。
超マイナーですね!
でも気になります。
どなたか覚えてないでしょうか?

他のスポーツ漫画の話はまた今度!(笑)
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by teddy0021 | 2005-11-25 17:10 | ★お薦め?コミック
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第91回は、打って変わって、熱い熱い野球漫画、
原作:遠崎史郎氏、作画:中島徳博氏による「アストロ球団」を採り上げました。
1972年~1976年に週刊少年ジャンプに連載され、
コミックスは全20巻完結ですが絶版だとおもいます。
現在は太田出版から復刻版全5巻が発売されています。
持っていた20巻は社会人になった時に、
人にあげたか、古本屋に売却したかで手元に無く、
半年ほど前に復刻版を買い、最近久し振りに読みました。
スカパー、TV朝日で夏に実写ドラマ化され、現在も放送しているようです。
TV朝日のプロ野球中継のCM入りのところで、チラッと漫画の画像が出ていましたね。

時は1972年。
後楽園球場での巨人対阪神、八連覇寸前の巨人のチャンスで打席は王。
阪神は1週間前に交通事故で大やけどを負ったはずの
江夏投手が包帯を巻いた顔でマウンドへ。
物凄い変化球「二段ドロップで三振を奪い、包帯を取ると何と別人!
この少年こそ、伝説の沢村投手が夢に見た
昭和29年9月9日午後9時9分9秒生まれで、
身体にボール型のアザを持つ超人9人の一人、
アストロワン「宇野球児(後に改名:球一)」だった。
フィリピンで沢村投手から野球を教わった「シュウロ」を総監督として、
残る8人を探し、大リーグ打倒を目指す超人球団誕生への産声をあげた…。

私が中学生で寮生活を送っていた時代に、
友人が買うジャンプを皆で回し読みしていた訳ですが、
私が一番はじめに読む作品が、この「アストロ球団」でした。
帰省したときに、買ったコミックスの内容を母親にストーリーを説明していた記憶があります。
(多分、母親としては、寮で離れて暮らす私の関心事に興味があったんだと思います)
「アストロ球団」、当時、本当にハマってました。
今読むと、かなり荒唐無稽なお話ですが、
今のプロ野球が抱える課題を指摘している点が含まれていることや、
ストーリーの中で出てくる開閉型屋根を持つアストロ球場の驚異的設備のいくつかは
既に実現化しているなど、興味深いところも多々あります。

それにしても、熱い!!
魔球(三段ドロップ、スカイラブ投法、ファントム魔球…)や
必殺打法(ジャコビニ流星打法、コホーテク彗星打法、アンドロメダ大星雲打法...)という
超人ならではのアピールポイントに加え、
対戦するブラック球団、ロッテ、ビクトリー球団にも
超人にまったく引けを取らないとんでもない選手が出てきます。
凄まじい打球を受けて、頬骨を骨折したりバックスクリーンに叩き付けられたり、
殺人投法や拳法やボクシングなど他のスポーツを取り入れた殺人守備陣などにより
肋骨9本折られたり、死に至ったりと
本当に命を賭けた「一試合完全燃焼」の闘いが続きます。

登場人物もかなりキャラが立ってましたね。
エースで4番の熱血漢「宇野球一」、超俊足でガッツの塊「明智球七」、
盲目の美男子「伊集院球三郎」など…。
初めは殺人X打法を引っさげ敵側にいた、
カミソリの竜こと「高尾球六」の渋さが好きでした(笑)。

今でも、ゲーム(パワプロ)やりながら、
リードされた終盤になかなか打てずにイライラしている状態で、
失投のホームラン球が来た時、思いっ切り引っ張る瞬間!
その時、つい口に出るのは、カミソリの竜の「コホーテク彗星打法!!」…(恥)

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
絵柄はあまり綺麗とは言えません。
デッサンも狂っているところも多いです。
しかし、時として非常にカッコ良かったり、思わずフォームを真似したくなる魅力がありました。
いろいろなアイデアを散りばめて、極限まで戦い抜くアストロ球児たちの姿が
少年達を熱く魅了した功績を称えたいと思います。
同時期に描かれたちばあきお氏の「キャプテン」「プレイボール」とは
まったく正反対の路線と言えるでしょうが、両方とも人気がありました。
対極にあった両方とも、現在、TVドラマ化/アニメ化されるというのも不思議な現象ですネ。
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by teddy0021 | 2005-11-17 21:13 | ★お薦め?コミック

第90回 【 エマ 】

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第90回は、少女漫画のような雰囲気を持ちながら、
青年漫画誌に連載されている、森薫さんの「エマ」を採り上げました。
エンターブレイン社の月刊コミックビームに
2002年初め~現在まで連載が続いています。
コミックスは現在6巻まで発売されています。
小説化されたり、19世紀末の英国の生活・文化にスポットを当てた副読本も出ているようです。
すばる書店白井店さんから、最近1~4巻まで一度にレンタルし、すごく気に入ったので、
翌週6巻まで一気に買ってしまいました。

物語の始まりをご紹介しましょう。
19世紀、ヴィクトリア朝時代の英国ロンドン、
爵位を持たないまでもジェントリ上流社会に入っている商家ジョーンズ家の長男、
「ウイリアム」が少年時代の家庭教師を務め、
現在は引退してアパートに住む「ケリー」を訪ねるが、
そこでメイドとして働く、清楚で口数の少ない「エマ」に一目惚れをする。
厳格だったケリーの面影もあってやりづらさを感じながらも、
健気に何とかきっかけを持ちたいウイリアム。
一方、普段は言い寄ってくる多くの男性にまったく関心を示さず、
丁寧に断り続けているエマだが、ことウイリアムだけは、
ケリーの家にずっと飾ってある少年時代のウイリアムの写真を見てきたからか、
親しみやすさを感じるようだ。
上流社会の青年とメイドという世間が認めない恋が始まろうとしていた。

初めて「エマ」のコミックスが書店に並んでいるのを見た時、
「メイド」や「眼鏡っ子」といった「萌え」の世界の本なのかな?と思っていました。
しかし、他の方のブログなどで紹介されているのをチラッと見てみると、
どうやらまったく違う趣の作品らしい…
ということで、レンタルの棚に並ぶのを心待ちにしていました。

実際に読んでみると…想像していた以上に素晴らしい!
19世紀の英国の社会、因習、建造物などについて
作者なりのこだわりを持って丁寧にベースを作ったうえで、
エマやウイリアム、そして、関わる人たちの感情を
繊細に描こうとする努力が滲んでいます。
高校生の頃から「メイド」の世界を研究し、同人誌を経て、
この作品へつながる訳ですが、英国に行った事が無かったにも関わらず、
これまた研究して、その世界の禁じられた恋を描こうと言うのは
好きでなければやれないことでしょう。
もちろん、本当の英国通の人から見れば疑問符が付くところは多々あるのでしょうが、
少なくとも私には十分な時代考証に映ります。
そして、さらに細かい部分に対する思い入れも、この作品には感じられます。

物語の前半は、ゆったりした、柔らかい感じで進んでいきます。
その趣を楽しんでいると、徐々に変化が出てきて、上流社会の裏の部分が見えてきたり、
強烈な熱情がほとばしる場面もあったり、と物語の展開にも惹かれていきます。
森さんはまだ新鋭の範疇に入るのかもしれませんが、
登場人物それぞれが、きちんと魅力を持っており、
人となりが分かる描き方、小道具の使い方、各コマの流れなど
描画技術、表現方法もどんどん磨かれてきているように思います。
各話の終りにある1ページの「Sequel」という後日談、
「あとがきマンガ」もコミックスならではでということで、なかなか良いです。

レーティングは、★★★★☆(4.5)としておきますが、満点をつけようか大変迷いました。
今、「起承転結」の「転」の部分でしょうか?
今後の展開に大いに期待しています。
「万博跡の博物館クリスタル・パレスの月夜」「家督継承&婚約披露パーティーの夜」…
実にドキドキさせてくれます。
一方で、素直で純粋な「エレノア」に同情したり.....
英國戀物語」という副題が本当にしっくりくる、
むしろ、女性の方々にお薦めしたい珠玉のロマンスですね。
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by teddy0021 | 2005-11-13 09:46 | ★お薦め?コミック

第89回 【 花より男子 】

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第89回は、少女漫画路線を継続しましょう。
現在TVドラマ化されている神尾葉子さんの「花より男子」を採り上げました。
1992年~2004年に週刊マーガレットに連載され、
コミックスは全36巻完結、他に文庫版15巻完結となっており、
最近、完全版も発売されて、現在9巻まで出ています。
平成7年度第41回小学館漫画賞を受賞しています。
映画化、TVアニメ化、劇場アニメ化もされ、
台湾でドラマ化、そして、今回TVドラマ化と広範囲の人気を誇る作品です。
いつものように、すばる書店白井店さんからレンタルしたわけですけど、
秋のドラマ化の話を知らずにいたら、
いつの間にか人気の高いTV・映画化の特集の棚に移動したので、
全36巻を追われるように読みました。

ご存知の方がほとんどでしょうが、一応、お話の始まりはこんな感じ。
ヒロイン「牧野つくし」は、経済的庶民である「一般ピープル」ながら、
ブルジョアのご子息、ご令嬢があつまる名門「英徳学園」に通う高校生。
本来、自分の考えをはっきりと言い行動に移すタイプのつくしだが、
あまりにも違いすぎる周りの生徒達と、
学園を仕切る超金持ち&美形揃いの御曹司4人組「F4」のいじめ対象とならぬよう、
控えめで目立たない学園生活を送っていた。
しかし、ある日、いじめの対象となった友達を守るために立ち上がり、
結局、徹底的ないじめのターゲットになってしまう。
そんな中、F4の中で唯一趣の異なる「花沢類」の優しさに触れ、
つくしに恋心が芽生え始める。
一方、F4のリーダー格、超超金持ちで気の荒い「道明寺司」は
いじめを加速しかけるが、めげないつくしに微妙な好意を抱き始める。
お互い意地っ張りで、顔を合わせればなじり合いの二人だけど…

「花より男子」…名前は聞いたことあるというか、見たことあるというか…
「男子」は「だんご」と読むんだろうなと思いながらも、
ひょっとして「だんし」?と自信が持てないくらい、まったく内容は知りませんでした。
しかし、ドラマが始まる前に、完全版が出始めたことで、
「おっ、これは面白いのかも?」と興味が倍増!
(少女漫画の完全版は比較的少ないだけに)
読み始めてからの第一印象は…「何故、こんなに人気があるのだろうか?」でした。
ヒロインの設定、全体の絵柄、ストーリー展開…
すごく飛び抜けた感じを受けなかったわけです。
しかし、途中で読むのを止めようとも思わず、
知らず知らずのうちに、けっこうハマっていましたね。

敢えて、何が読み手を惹き込むのかを考えてみると、
「金持ち集団の中に放り込まれ、蔑みやいじめに真っ向対決する
普通の女の子つくしの爽やかさと応援」、「登場する人物の金持ちゆえの常識ハズレの発想や
一般ピープル(つくしは寧ろ貧乏)とのギャップの面白さ」、「F4の面々をはじめ、
いろいろなタイプのイケメンへの思い入れ」、「登場人物のファッション性」、
「いわゆるシンデレラ・ストーリーへの憧れ」、「速いテンポで展開する
ストーリー全体が持つ魅力」、「つくしと司の意地の張り合い~浮気相手?ライバル?
邪魔者?応援者?などの登場による波乱、次の展開へのドキドキ感」、
「くっつきそうでくっつかないもどかしさ」などなど…
私は男性なので、人気の秘密が十分把握できていないとは思いますが…
これだけ「てんこ盛り」のエッセンスを含んだ恋愛コメディなんですね。納得!
道明寺司、花沢類、美作あきら、西門総二郎、金さん…ほんと、豪華なイケメン達です(笑)

レーティングは★★★★(4.0)です。
スピード感のある展開と、あとちょっとってところで止めるうまさ…くすぐられますよね。
イケメンてんこ盛りというのが、そうじゃない男性読者にはちょっと悔しい(苦笑)けど、
やっぱり相当な人気を誇った理由も分かります。
人気があっただけに、後半、引き延ばし気味だった印象があるのは少し残念ですが、
やっぱり、一度は読んでみるべき作品でしょう。
つくしの親友「優紀」ちゃん、ほんとに優しい子で、個人的にちょっと同情しちゃいました。
放送中のTVドラマ、高視聴率のようです。
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by teddy0021 | 2005-11-10 20:55 | ★お薦め?コミック

第88回 【 海の天辺 】

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また、前回から大幅に間が空いてしまいましたが、
第88回は、前回の「天然コケッコー」に続いて、
くらもちふさこさんの「海の天辺」を採り上げました。
「別冊マーガレット」に1998年~2000年に連載され、コミックスは全4巻完結です。
他に文庫全2巻もあるようです。
私のヨメさんが、最近、友人から借りてきたものを読ませて頂きました。
私が買った「天然コケッコー」全巻を、ヨメさんも早速読んだことがきっかけで、
くらもちさんの話題となり、友人から貸してもらったみたいです。ラッキー!

では、イントロダクションを。
ヒロイン「椎名和佳子」(シーナ)は、タッパのある、東京の区立中学の2年生。
S県から通う電車の中で、22歳で理科担当の「河野先生」との会話が嬉しい。
普段は車で通勤していた河野先生が、事故が原因でひとまず電車に切り替えたお陰だが、
その同乗者の女性に対する噂もあって、淡い恋心を抱く和佳子には気になる。
そして、3年生への進級クラス替えで、担任はなんとその河野先生!
担任となったこともあり、コンタクトする機会が増えて、小さな幸せを感じる和佳子。
ある日の理科の課外授業は「サンシャイン水族館」見学。
ジュゴン(=人魚)を前に誰かが囁いた…
「人魚は 瞳を開いて 最初に見た人間に 恋をするんだって」。
シーナの目の前には、河野先生がいた…
シーナと河野先生を取り巻くストーリーが動き出した。

うーん、やっぱり、くらもちさんの描く漫画は、
繊細に、丁寧に、心に訴えてくれます。
中学時代は男子校の私には直接そうした場面に出くわすチャンスが無かったんですが、
「先生に恋する女の子」は言わば初恋の王道の一つというイメージが、
少女漫画好きだった私にはありました。
ただ、くらもちさんの、この「海の天辺」に描かれる魅力溢れる男の先生と
中3の素直な優しい女の子のお話は、
途中に起こるいろいろな出来事と周り登場人物の反応を含めて、
非常にリアルなんですね。
また、それが、時の流れ、会話の間、周りの風景などをうまく取り込みながら、
実に繊細に表現されていくわけです。
小学生の頃から、シーナを好きだった優秀で思いやりのある「遠藤」君。
背丈がシーナに足りないコンプレックスをちょっぴり持ちながらも、なかなかナイスガイです。
勉強とは違うところで逆贔屓する先生…いますよね!(私も経験あり!)
男女共学でなかった私にも容易に想像できる中学生達の騒ぎ様、
友人との付き合い方、無神経にも映る親の関わり方…
読み手が自然に頷けるように、本当に良く描かれています。

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
シーナの感情の動き、河野先生の表情の一瞬の変化、
コマ割りや情景の切り出し方などなど…さすが、くらもちさんという感じですね。
コミックス4巻並べると分かる外装のおしゃれさもGood!
こんなに褒め言葉しかないのに、何故、4.5?
あえて言えば、「キョーチ」の好きな相手が、私には初めからピンと来てしまったこと、
河野先生が選んだ結論へのプロセスが今ひとつ釈然としないこと...ぐらいでしょうか?
でも、そんなことぐらい、まったく気にならない珠玉の作品のひとつだと思います。

おまけ
短編で「冬・春・あなた」という作品があって、確か、背の高いヒロインが出てくるんですが、
もしかして、くらもちさんはかなり背が高いんでしょうか?
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by teddy0021 | 2005-11-08 22:07 | ★お薦め?コミック
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第87回は、以前「いつもポケットにショパン」をご紹介した、
くらもちふさこさんの「天然コケッコー」を採り上げました。
「コーラス」に1994年~2000年に連載され、
コミックスは全14巻完結、文庫は全9巻です。
くらもちさんの最長連載作品で第20回講談社漫画賞を受賞しています。
いつものようにすばる書店白井店さんからレンタルして最近読み終えました。

ファンの方ならご存知でしょうけど、とりあえず1話のご紹介...
ヒロイン「右田そよ」は小・中学校併せて全校生徒6人の学校の中学2年生。
彼女達が住んでいる小さな村に東京からの転入生がやってくるらしい。
初めての同級生ということもあってワクワクしながらお迎えの準備をしていると、
まだおトイレのコントロールがうまく出来ない最年少の「サッチャン」がお漏らしを...
いつものように後始末をするそよ。
そこに転入生「大沢広海」が登場し、給食のりんごを手渡ししようとするそよに、
「手―、よく洗った?アンモニアくさいデザートなんていやじゃん」....

ブログで仲良くして頂いている「なれのはて」(HP:shortcake)のshortさんから
お薦めいただいた作品で、
くらもちさんの絵柄の変化を確認する意味でも、興味が湧いていました。
私が知っている初期の「白いアイドル」「赤いガラス窓」...の作品と比べると、
二段階くらい、描画やキャラデザインが変わっていましたが、
やはり、くらもちさんらしいテイストははっきり残っていますね。

このお話、まずは舞台が魅力に溢れていると思います。
日差しと土の匂い、潮と草の香りを含んだ風が頬に当たる感触、
虫やニワトリの声、方言の心地よさ.....
どちらかというと田舎生まれの私は、子供の頃、さらに田舎に遊びに行った経験も多くて、
描かれている何気ない風景や小さな出来事が、
緩やかに、でも埋もれずに、流れていく「日常」が違和感なく心に入ってきました。

初め九州弁かな?と思いましたが、読んでいくと微妙に、いや、かなり違う…
地名は?? 「中居町」「森町」「木村」「香取郡」「稲垣」「草なぎ」...
何だか聞いたような名前ばかり.....あっ、SM○Pではないの?
デパート「天波屋」は、「天満屋」のこと?だとすれば、岡山あたりか?
などと、「舞台はどこだろう」と考えることも楽しみの一つになってしまいました。
「島根県那賀郡三隅町岡見」だとか?
その地元で2002年に「くらもちふさこ原画展」が催されたとか...羨ましいなぁ。

「そよ」ちゃん、すごく素直で、田舎の良いところをいっぱい持った良い子です。
しっかりしている反面、少し気が強くて意地っ張りってところも大好きですね。
田舎の抱える問題点を少し恥じながらも、すごく愛しているところも共感を覚えます。
「大沢」君も、くらもちさんらしいキャラ(少しぶっきらぼうで、掴みどころがないけど、
優しい部分を持ち合わせる)で、くらもちさんのマンガを知る読者としては安心できますよね。
少々浮気っぽいところもありますが、現実の中高生の意識に近いんではないでしょうか?
小・中学校から高校に進学して、成長しながら、
思春期~青春時代の恋が瑞々しく伝わってきますね。
脇を固める「あっちゃん」「浩太郎」「シゲさん」...皆、それぞれ他にない魅力があって、
それも同じく成長しながら、物語に巧みに織り込んでいくのもうまいと思いますね。
高校時代に登場するメンバー「宇佐美」「田中」「遠山」なども、
少し毒を持っている部分も含めて、皆「リアル」...というより「ナチュラル」さを感じます。

レーティングは、★★★★★(5.0)、満点です。
初め見た時は、絵が荒くなった...と思いましたが、洗練されたという方が正しいかも?
省略できるところは省略して、ひとつのコマの中、そのシーン全体で大事なところは
ディティールまでしっかり押さえている印象です。
表情やセリフにもさすがって思わせるところが沢山あって、
思わず頷きそうになったり、自然に頬が緩んだり、クスッと笑えたりする場面も。
特に、そのシーンの雰囲気が微妙に変わるような、
「一瞬の空気の流れの変化」を描くのは天才的だと思います。
また、ずっとセリフがないページが続くお話や、
全てネコを媒体にしたようなストーリーの見せ方など、
展開方法、構成力にも唸らせられるところが多かったですね。

「ラストが物足りない」って人もいるかも知れませんが、
この作品には合っていると思います。
ストーリー展開にどんどん惹きこまれたり、
涙が出てきたりって感じではないんですが、
じんわりその雰囲気を楽しむことが出来る、
いろいろな引き出しを持っている実に良質な佳作と思います。

おまけ
「あっちゃん」による投稿漫画の原稿が差し込まれ、巻末にも載っていて、
楽しめます。ちゃんと批評も載っていて芸が細かい!
この絵を描いたのは、くらもちさん?アシスタントの方?気になりますネ。
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by teddy0021 | 2005-09-13 21:11 | ★お薦め?コミック
昨日、いつものようにレンタルコミックに行った際、
満田拓也氏の「MAJOR」1~55巻を注文してしまいました。
もちろん、コミックの棚にも置いてありましたが、
さすがに55巻まできれいに揃ってはいなかったので、まとめて注文。

今までずっとレンタルして読んでました。
スポーツ漫画としていろいろ楽しめる要素が多い「MAJOR」ですが、
54巻でお気に入りの「清水薫」の恋が大きく進展を見せてくれたので、
安心して(笑)、「買おう」って気になりました。

「レンタルしているので買う本が減った」という人の数字が、
「増えた」人の数字を上回っているというデータを見たことがあります。
多分、人数だけで見ればそのデータは正しいでしょうね。
私の場合は、レンタルで読み続けたことで購買に結びついた例ですが、
こういう場合は、一気に「まとめ買い」になるので、
「レンタルで気に入ったら買う」ケースは、
その冊数が非常に大きくなるという可能性がある、
という点が、どこかで見た調査報告には欠けていたように思います。

もちろん、私のような例は多数派ではないとは思いますけど、
レンタルコミックの販売への影響を考える場合、
データは「減った」という人の推定減少冊数の合計と
増えたという人の推定増加冊数の合計を比較し、
さらに「レンタルコミック」が仕入れた冊数を考慮に入れるべきではないのかなぁ?
この議論は既に終わってしまったのでしょうかね?
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by teddy0021 | 2005-09-11 22:21 | ★お薦め?コミック

第86回 【 3x3 EYES 】

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第86回は、異世界「聖地」と、現在~過去の人間界で起こるお話を
時空もはさんで描いていく、高田裕三氏の
「3 x 3 EYES」(サザンアイズ)を採り上げました。
週刊ヤングマガジンに1987~2002年の長期に渡って連載され、
コミックスは全40巻完結となっています。
1993年度第17回講談社漫画賞を受賞しており、
91、95年にOVAも発表されています。
すばる書店白井店さんから
2年ほど前にレンタルして読み終えました。

では、いつものように出だしを少しばかり…
主人公「藤井八雲」は高校生。新宿のオカマバーでバイトしていると、
もう一人の主人公「パイ」という少女に出会う。
民俗学者である父「藤井一」の遺骨と遺書を持って現れたパイは、
実は300年前の異世界「聖地」で栄華を誇った
三つ目の妖怪種族「三只眼吽迦羅」の生き残りの姫、
「パールヴァティ4世」であり、人間になる術を求めて八雲を探していた。
暴走するパイの友達という妖怪「タクヒ」によって事故に巻き込まれ
死線をさまよう八雲だったが、
三只眼吽迦羅の持つ秘術「不老不死の法」によって
死なない「无(ウー)」(=パイを守るガーディアン)にしてもらい、生き延びる。
パイに好意を抱いた八雲は、パイ(三只眼と二重人格を形成する)と
人間に戻るために香港に旅立つ…。

この「3 x 3 EYES」、一風変わったタイトルに加え、
各巻やや厚めのページ数なのに40巻を重ねる大作ということで名前だけは知っていました。
表紙の女の子(パイ)も可愛いとは思いましたが…「三つ目」というのがネック(苦笑)。
藤島康介氏の「あぁ女神様」との区別もイマイチつかず(絵は大分違いますけど...)、
ちょっと敬遠していましたが、「完結・大作からレンタルしていこう」という
私の基本姿勢から結局借りました。
読んでみると、そもそもの設定の面白さに加えて、
大きな流れを持った世界観、オリエンタルな香りなど作品全体に漂う魅力に加え、
童顔のパイの素直で可愛らしい性格と、
第三の眼が発動した時(三只眼モードになった時)の性格のギャップのすごさ、
ガーディアンとしてとっても頼りない八雲が修練と獣魔術の習得で成長していく姿など、
読みどころが沢山あって面白かったですね。

レーティングは★★★☆(3.5)というところでしょうか。
前半はどんどん惹きこまれて、時間を忘れるほど楽しめました。
戦闘場面でも、各々の獣魔の特徴を生かした攻撃(守備)=獣魔術を
徐々に使いこなせるようになるなど、アイデアも豊富で、飽きさせません。
ただ、何度か章が変わり、生まれ変わったり、時代が変わったりで
少々話に付いて行くのがつらくなったり、
鬼眼王「シヴァ」や、その无である「ベナレス」の異常なまでの強さにぐったりし、
何とかそれに打ち勝ったのに、また復活してしまったり…と、
中盤は引き延ばし気味の展開が目立ちました。
最後はなかなか良かったので許しますけど(笑)。
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by teddy0021 | 2005-09-11 20:44 | ★お薦め?コミック
前回の考察で、いつもお世話になっているすばる書店さんの
「レンタルコミックVIPカード」の事を採り上げましたが、
コミ・レン太さんのお話では、初回のカードを頂いたのは
7,000人の会員のうち20人だけだそうで、少々感激しています。

「情報は少し待ってね」ってことでしたので、お待ちするしかない…
とも思いましたが、それまでに「レンタルコミック」のサービスについて
自分が今まで気付いたこと、長らく思っていたことを整理してしまいました。

コミ・レン太さんのブログに書き込もうとも考えたんですが、
何しろ私の文章が長い!
細切れにコメント入れてしまうと「荒らし」と誤解されかねないので、
自分のブログ内でまとめてみました。
勝手な推測や我侭な意見・感想も多いのですが、
「応援団」の一人のつぶやきということで、大目に見てくださいね(笑)


レンタル・ユーザー側がそのサービスを評価するポイントには
一般的に、大きく分けて以下の3点が考えられるかと思います。

 1、価格
 2、品揃え
 3、利便性・利用しやすさ


各々のポイントについて、少し考えてみましょう。

続きを読んでみる
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by teddy0021 | 2005-09-06 21:12 | ★お薦め?コミック
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第85回は、「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」でなかなか気に入ったマンガ家、
ゆうきまさみ氏の「鉄腕バーディー」を採り上げました。
実は1985年に「増刊少年サンデー」に不定期連載されていたそうです。
同時期に「機動警察パトレイバー」の連載がスタートしたためか、
途中でストップしていたようです。
リメイクして2003年から週刊ヤングサンデーに復活連載中。
コミックスは最新刊が9月5日発売、現在10巻まで発売されています。
(旧「鉄腕バーディー」もコミックス、OVAがあるらしい...)
いつものようにすばる書店白井店さんからレンタルして
現在9巻まで読んでいます。

お話は次のような感じでスタート。
主人公の一人である千川つとむは好奇心旺盛な中学3年生。
廃墟マニアの友人二人と長野県の山中にあるホテル跡を探索しようとしたところ、
不気味な男達に出くわした。
彼らは宇宙からやってきた凶悪テロリストで、秘密の何かを探している様子。
そこに、彼らを追ってきた宇宙連邦警察の女性捜査官、
「バーディー・シフォン・アルティラ」(もう一人の主人公)登場。
「ギーガー」を攻撃しようとしたバーディーは、誤ってつとむを撃ってしまう。
地球人的に言えば、死んだも同然のつとむだが、連邦警察は緊急措置として、
つとむの意識をバーディーに移し、つとむの身体は後に修復すべく保存、
バーディーの身体はつとむとバーディーの姿で行き来できるようにした。
一つのボディに二人のハートが宿る「二心同体」の誕生とともに、
凶悪な宇宙人たちとの戦いが始まった...。

もともと、ゆうきまさみ氏はSFをテーマにしたマンガが多いようですね。
はじめに読んだのが「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」だったんで気付きませんでしたが、
「Kunie パンゲアの娘」(途中打ち切り作のようであまりお薦めはしませんが…)を読んで
話の展開の仕方からそうだと理解できました。

「鉄腕バーディー」、序盤は話の展開がイマイチかなぁと思っていたんですが、
しばらくすると、話が動き始め、ストーリー自体も面白くなってきました。
やはり、氏のマンガはスロースタートなのかも知れません。
どなたかが書かれてましたが、「バーディー」の「二心同体」設定は「ウルトラマン」に似ている?
でも、ひとつひとつのコマの作り方などはさすがと思わせるところが多々あり、
つとむとバーディーの「二人で一人漫才」はかなり笑えます。
つとむの幼馴染で彼女未満の「早宮夏美」も良い味出していますね。
ストーリー上大きなカギを握っている、つとむの同級生「千明(ちぎら)和義」が
バーディーに恋をしてしまうというのも展開を面白くしています。
日本の警察や米国の特殊部隊?みたいなものに加え、
宇宙連邦、同盟などいくつか組織が出てきますが、
時に過激だったり、煮え切らなかったりする、各々の人々の言動の中に
ゆうき氏の国家や組織に関する考え方が織り込まれた部分もあるかも?

レーティングは★★★★(4.0)です。
リメイク版は、ついに20年前の旧「バーディー」のストーリーを超えてきたそうなので、
今後の展開次第で上にも下にも振れそうですが....。
20年前の「バーディー」とは話のディティールと造形が結構違うようです。
青年誌連載もあってか、バーディーのセクシーショットは多いですが、
無くても特に構いませんね、個人的には…
パワフルな「鉄腕」の、意外に日本人っぽい、楽しいお姉さんって感じですからね(笑)。
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by teddy0021 | 2005-09-05 20:20 | ★お薦め?コミック