って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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第30回 【 この娘うります! 】

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第30回は、竹宮惠子さんに続いて、
大御所「萩尾望都」さんの作品です。
75年(昭和50年)に週刊少女コミックに連載されていました。
ページ数で195ページの中編です。
小学館の萩尾望都作品集15巻のタイトルになってまして、
私が学生の時に買ったものは、赤とピンクの中間色で
枠どられたシリーズだったと思いますが、
これも譲ったもので手元にはありません。
(右のサンプル画像は比較的新しいもの)
今は、96年発行の白泉社文庫を持っています。
この文庫には、同作品の他、「3月ウサギが集団で」「キャベツ畑の遺産相続人」
「ハワードさんの新聞広告」「ママレードさん」「ミーア」という5つの短編が収録されています。

ヒロインは純粋無垢の15歳「ドミニク・シトロン」。
清楚なデザイン、白い服が学園の評判にもなる彼女は、
オートクチュール少女服を作っている父親が大好きというファザコン。
パパにとってもドミニクは自分のトップモデル。
15歳の誕生日に友達から「テトロン製の赤いドレス」を送られ、
恋愛映画のキスシーンにのぼせて、初めて飲んだカカオフィズで
酔っ払い、出会ったのが、宝塚のスターのような「プランタン」とその弟「クラバット」。
モデルクラブのタマゴである彼らに、ドミニクは巻き込まれ、
モデルデビュー、映画やCM出演とハイテンポに進んでいく....。
ネンネだったドミニクに恋と新たな生活が...。

萩尾望都さんというと、「トーマの心臓」や「ポーの一族」といった
文学~哲学の要素たっぷりの名作が多く、そちらの方が有名です。
それらが優れた作品というのはまったく異論はないんですが、
私は、萩尾さんはこういう作品も書けるという意味も込めて、
ミュージカル仕立て+軽いコメディタッチのラブコメである
この作品が結構好きです。
ストーリーは特に際立つものは感じられませんが、
テンポに緩急があり、柔らかく繊細なタッチと躍動感という取り合わせも面白いです。
レーティングは★★★★(4.0)ですね。
クラバットがドミニクを撮って冬のパリ賞を獲得した写真
(パリで一番古い橋ポン・ヌフの前に立つ雪の日の赤ずきんちゃん)、
情景が伝わってくる...いい感じです。
焦って、悩んで、でも最後に自分の気持ちに気付いたドミニク、
ホッとしました。

この写真のドミニクも、学生時代のキャンバス画の一部にした記憶があります。
あのオーバーコートのふわふわ感を出そうと苦労したなぁ...。
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by teddy0021 | 2005-03-01 18:13 | ★お薦め?コミック