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って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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第24回 【 はいからさんが通る 】

第24回 【 はいからさんが通る 】_c0020030_2023439.jpg

第24回は、一転して少女マンガへ。
前回の細野不二彦氏の「さすがの猿飛」から、ラブコメ…と考えていたら、
当時強烈なギャグで笑いこけたこの作品が頭に浮かびました。
大和和紀さんの代表作のひとつですね(私は筆頭と思ってます)。
コミックスは全7巻完結+番外編1巻だったと思います。
今は全8巻のデザートコミックか全4巻の文庫で読めると思います。
私は、高校時代、寮の友人に借りて読んだ後、
大学時代に全て集めてたんですが、
これは、「アタックNo.1」の場合と同じで
大学のサークルの後輩に譲ってしまいました。
したがって、ちょっとうろ覚えの部分もありますがご勘弁を!

大正九年から関東大震災の大正十二年までを舞台として描いた「大正ロマン」。
幕府の旗本の子孫であり、職業軍人を父に持つ女学生「花村紅緒」がヒロイン。
女学校に自転車で通い、ハーフブーツを履き、新しい思想を持って新婦人を目指す、
当時で言う「はいからさん」なのです。
ある日、父から許婚がいると言われ、これが、華族の青年「伊集院忍」少尉。
忍の祖母(華族)と紅緒の祖父(旗本官軍)はかつて許婚の間柄だったが、
仲を裂かれ結婚は果たされず、その孫同士に託された約束だった。
伊集院家で行儀見習することになったが、「許婚」などという決められたレールを
嫌う紅緒はめちゃくちゃに振る舞い、追い出されようといろんな手を打つ。
しかし、少尉たちはむしろ紅緒を気に入り、紅緒も...。
一方で、紅緒のじゃじゃ馬ぶりが少尉の周辺に波風を起こし、
少尉は九州、そして、シベリア戦線へ送られてしまう。
けなげに待つ紅緒に、少尉の死報が.....。

レーティングは★★★★(4.0)。
ストーリーだけを取り出していけば、まさにシリアスな「恋愛マンガ」、
ということになるんでしょうが、「環」、「蘭丸」、「車引きの牛五郎」、「あごなしばあや」、
「酒天童子」、「印念中佐」、「牢名主:羅鈍のお定?」などのキャラたちを交えて、
当時の少女マンガのイメージを大きく超えるギャグの連発!!
このバランスが何とも面白いです。
牢名主との覇権争い(「おろち」vs「児来也」?みたいな..)なんて死ぬほど笑いました。
一方で、背景となる大正時代もしっかり織り込まれていて、いやみにならないような解説も
入っている、「大正浪漫はいからコメディ(ギャグ)」とでも呼べるでしょうか?
後半では、紅緒はいろんな男性から、ある意味、モテモテなんですが
(この男性陣はやはり背の高いカッコイイヤツが多いですね)、
頼らず信念持って生きていく姿は読者の共感を呼んだと思います。

アニメになりましたが、42回で打ち切りになりました。
アニメにうるさいヨメさんによると「動かないアニメ」と不評でした。
確かに、セル画かなりケチってる感じですし、そもそも絵が粗い。
打ち切りは別の事情があったみたいですが..。
南野陽子主演で映画になったり、石川梨華主演で30分ドラマになったりもしましたが、
ファンの方には申し訳ないけど、マンガの良さはとても描ききれなかったと思いますね。
やっぱり、「原作を読んで見て!!」
by teddy0021 | 2005-02-13 09:47 | ★お薦め?コミック