って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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第100回 【 愛のアランフェス 】

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第100回は、トリノ五輪の代表選手決定記念!
と言うわけではありませんが(苦笑)、
「フィギュアスケート」を舞台にしたロマン、
槇村さとるさんの「愛のアランフェス」を採り上げました。
1978~1980年に別冊マーガレットに連載され、
コミックスは全7巻完結、SGコミックス3巻、文庫全4巻、
そして、クイーンズコミックス全5巻となっています。
大学時代に当初の全7巻を買って保有していましたが、卒業時に後輩に譲ってしまいました。
すばる書店白井店さんに、クイーンズコミックスが2巻まで置いてあったところを、
お願いして3~5巻を入荷して頂き、先週、久し振りに全巻読み終えたところです。

物語のはじめは次のような感じです。
日ソ国際フィギュアのエキシビション大会に一人の無名の美少女が飛び入りで参加し、
高難度の「三回転ジャンプ」を何度も決め、
華麗で奔放な天才的スケーティングを披露して関係者を驚かせた。
一方、男子シングルの第一人者である友人「筒美一」の招待で
陰からひっそりエキシビション大会を見つめていた、
再起不能説が流れる傷心の天才スケーター「黒川貢」は、
この少女の電撃的なデビューを見て、その滑りの中に運命的な感動を覚える。
この少女は、かつての名スケーター「森山優一」が
釧路で人知れず英才教育を施した娘、「亜季美」だった。
「亜季実」と「黒川」は、お互いの演技に惹かれあいながら、
ペア・スケーティングの道を歩みだす...

この作品は槇村さとるさんの出世作となった連載ですが、
彼女のデビューは73年ぐらいだったと記憶しています(「白い追憶」だったかな?)。
「くらもちふさこ」さん、「河あきら」さん、「亜月裕」さんなどとともに、
別マを読む時の楽しみとなっていました。
(この当時は男性名の女性漫画家が結構いらっしゃったような...)

「フィギュアスケート」の漫画は余り沢山なかったのではないでしょうか?
当時知っていたのは、少女コミックに連載されていた、
「ひだのぶこ」さんの「銀色のフラッシュ」ぐらい。
「逆スパイラル」という技を極めていくお話....どなたか覚えてらっしゃいますか?

本題に戻りましょう。
槇村さんの絵は大変繊細で、女の子もすごく可愛い!&美しい!
この辺が槇村さんの漫画を好きになったきっかけでしょうか。
もちろん、男性陣もホントにカッコよくって....。
「愛のアランフェス」はギャグがかなり少なめで、シリアスな側面が前面に出ています。
「筒美」や「貝谷さん」、「柴鷺夫」、「嵯峨島コーチ」、「澤田会長」、「森山優一」などの
生き方やその背後にあるストーリーも物語を盛り上げてくれますし、
何よりも、亜季実と黒川、それぞれの想い、葛藤、挫折、絶望、そして邂逅...
いたわり、もたれあいだけではペアの成長はない!と二人それぞれが厳しい道を歩み、
その寂しさや焦りを若干感じながらも、最後の心だけは繋がっている。
そんな重い部分を抱えながら、亜季実の自立心の芽生えが描かれ、
それを昇華するかのような感動的なスケーティング場面へ展開する...
そのドラマの描き方、当時まだ若さを覗かせつつも、
槇村さんの才能の高さを披露することになりました。

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
最近の槇村さんの絵柄はかなり変わったようですが、
当時の絵は青年の私の心を捉える理想的な女の子の絵でした(笑)。
二人が、国内と海外の別の大会で遠く離れているにも関わらず、
それぞれシングルで舞う一糸乱れぬ「アランフェス」の演技、
また、森山優一のシナリオに沿って、一度は離れ離れになり、
釧路の一般リンクで初めて二人の愛のアランフェスを演じながら再会する場面...
後半の盛り上げ方、なかなか感動的ですよね。
...っと、かなりネタバレになってしまいました(汗)
この漫画の頃はフィギュアの放送があると、真っ先に「ペア」に注目していましたが、
日本ではなかなかトップクラスのペア・スケーターが出ないのが残念です。
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by teddy0021 | 2005-12-26 19:51 | ★お薦め?コミック