って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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第92回 【 タッチ 】

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第92回は、前回のアストロ球団に続いて野球漫画?、
いや、青春/ラブコメという要素の方が強いですね...
あだち充氏の「タッチ」を採り上げました。
1981~86年に週刊少年サンデーに連載され、
昭和57年度第28回小学館漫画賞を「みゆき」(いずれレビュー予定)とW受賞。
コミックスは全26巻完結、ワイド版全11巻、文庫全14巻があり、
そして、少し前に、完全版全12巻が発売されました。
TVアニメ化、アニメ映画化され、これまた最近、実写版が映画化されました。
TVアニメで岩崎良美が歌う主題歌も大ヒットしましたね。
いつものように、すばる書店白井店さんからワイド版をレンタルしました。

非常に有名な作品なので、あらすじは簡単に...
主人公「上杉達也(タッちゃん)」は明青学園中等部3年生、
遅刻常習犯、ズボラで、やる気に欠ける、ちょっとスケベな上杉家の双子の兄。
一方、弟「和也(カッちゃん)」は、野球部の天才エースで皆の期待を集め、
加えて頭脳明晰で学園トップの成績、ハンサム、性格も真面目と、非の打ち所なし。
そして、上杉兄弟と幼馴染で、勉強部屋である離れを共有する、
同い年のお隣さん「浅倉南」は、ミス明青3連覇の美人で明るく賢い女の子。
カッちゃんは、大好きな南の夢である「甲子園へ連れて行く」ために一生懸命に打ち込み、
タッちゃんは、南が気になりながらも、そんなカッちゃんを応援する。
全てに明るく振舞う南とカッちゃんは、周りからは似合いのカップルに思えた。
しかし、南の本当の気持ちは...

この作品は、私の大学生~社会人突入時代に連載されており、
買って読みはしないものの、いろんなところで立ち読みしていました。
もともと、少女コミック愛読時代に、「初恋甲子園」「泣き虫甲子園」...などで
あだち充氏の漫画は良く読んでいましたし、けっこう好きでした。
「タッチ」...この題名は、野球用語の「タッチ」、カッちゃんからタッちゃんへの「バトンタッチ」からだとか?
はじめ、タッちゃんの「タッチ」かと思ってました(苦笑)。

「タッチ」に限らずですが、あだち氏の漫画は、とにかく絵が魅力大!
主要男性キャラは優しげで、時にクールで、カッコイイ。
主要女性キャラは、可愛いor美人でスタイルも良し、爽やかな色気もあり。
特に昔の少女漫画に出てくるお星様の瞳や8頭身モデル体型といった絵柄ではなく、
割と現実に近い感じで、男性にも女性にも受け入れやすい感じです。
中でも、スポーツする人たちのデッサンが非常にきれい。
後ろ姿だけでどういう行動を取った後か分かるような...写真のように綺麗にコマに納まります。
そして、セリフは少なめですが、心に残るような一言が多い。
そして、何より、「コマ」と「コマ」の間を読者に想像させ、
風景や静止したものからも作者の意図を感じ取らせてくれる力量がありますね。
ワンパターンだとか、キャラの描き分けが出来ていないとか、
厳しい指摘はありますが、それは作者自ら、「タッチ」の中でも認めていますね(笑)
だから、許しましょう! 「安定感がある」ということで...
この「タッチ」には、ホンワカ、ダラダラしている部分ももちろんありますが、
それまでのあだち作品とは少々違った緊張感もあり、
あとで読み返すと、物語の設定、各話のコメディ部分のオチ、
シリアス部分の盛り上げ方、など、「なるほど」と思わせるところが沢山あります。
実の兄で同じ漫画家だった「あだち勉」の存在が作品に影響しているのかどうか?.....
ちょっと気になる面ではあります。

レーティングは★★★★(4.0)です。
荒くれのはずなのに、達也と南の間を理解し助言するボクシング部の「原田」、
初めは達也を「ダメ兄貴」と呼びながら良き女房となるキャッチャー「コータロー」、
いつもは脳天気だけど、時々子供を信じた理解者となる上杉家の両親、浅倉家の父、
ズッコケキャラだけど、最後に幼馴染のマネージャーをかばう勢南高「西村」投手、
ライバル「新田明男」の妹で、わがままな性格ながらけっこう一途でいじらしい「新田由加」、
そして、修羅場になりかねない場面でお助け?を入れる愛犬?「パンチ」....
皆良い味出してますね。
「野球」が前面に出ていないこともあり、女性にも受け入れられやすいと思いますが、
南ちゃんがあまりにも出来すぎで、欠点が見えないのがちょっと納得いかないかも?(笑)
タッちゃん側から見れば、ともすれば、ちょっと無神経というか、八方美人的な部分が...
それと、最後の方で出てきた「住友里子」の必要性がイマイチ分かりませんでした。
河原での「タッちゃんから南ちゃんへの....」に繋がるのは分かるんですが、
そういう媒体があえて必要なのかな?と....。
まあ、そういう細かい点はさておいて、やはり色褪せない魅力を持った作品です。
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by teddy0021 | 2005-11-28 23:05 | ★お薦め?コミック