って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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第80回 【 あずみ 】

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第80回は、またまた時代劇、上戸彩主演で映画にもなった
小山ゆう氏の「あずみ」を採り上げました。
1994年からビッグコミックスペリオールに連載されており、
コミックスは現在35巻まで発売されています。
1997年度第一回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、
1998年第43回(平成9年度)小学館漫画賞を受賞しています。
いつものようにすばる書店白井店さんからレンタルし、
現在35巻まで読んでいます。

はじめのストーリーは大体次のような感じです。
徳川幕府初期、ある山奥の里の近くで一人の爺に育てられた、
まだ外界を知らない10人の仲の良い子供達。
物心つかぬうちから徹底的にその武術を鍛えられた10人に、
その爺は「これから外に出て使命を果たすときが来た」と、
一番仲の良い気に入った者同士二人ずつの組になるように命ずる。
この10人の中でも際立った能力を持つヒロイン「あずみ」は、
多くの仲間から請われるが、自身が選んだのは、
同じく高い能力を持ち、幼い好意を寄せる「なち」だった。
しかし、爺が課した最後の訓練は、組んだ者同士で斬り合い、
生き残った5人を選ぶというものだった。
苦悩に満ちたあずみの運命が動き出す…

小山ゆう氏のマンガは、「おーい!竜馬」などで良く知っていますが
「あずみ」というマンガは名前だけ。
「上戸彩」主演で映画になるということで、知名度は更にアップ。私は取り残されました。
ちょっと天邪鬼の私は、あまり有名になったものに乗り遅れると敢えて避ける
変なこだわりがあって(未だに、タイタニックの映画を見ていない)、
マンガすら手を付けない日を続けてましたが、
食わず嫌いは損、「やっぱり読もう」と…(笑)

ご紹介した物語の始まりの部分でショックを受けました。
小山氏が描く「嬉しい」「楽しい」の表現は、その表情とややオーバーなアクションで、
良くその雰囲気が伝わってきて、出だしはまさにそんな明るい感じだったんです。
それが一転!
まだ幼さが残る子供達が斬り合い、次に里を襲う…なんて信じられなかったんです。
ここまでのところで完全に引き込まれました。

ここから、仲間が徐々に減っていき、頼りの爺も狙われるようになって、
いよいよ、刺客として精鋭中の精鋭であるあずみの修羅の強さが前面に出てきます。
しっかり者で心の中に菩薩のような優しさを秘めるあずみだけに、
使命の背景や人の命を奪う意味に苦悩しながら、心を揺らすあずみが痛々しくなりますね。
単純な斬った斬られたで強者を称えるヒーロー・ヒロインものではありません。
斬られる側になる人も単なる悪人とは限らない、行き場を失った人も多く、
時代背景も手伝って、読者も刺客が人を殺めることが完全に悪と決め付けられない
複雑な思いで読み進めることなりそうです。

レーティングは★★★☆(3.5)です。
巻を重ねると、少々パターンの類似が感じられ、
あずみのサービス?ショット(明るい感じはないですが...)や
Virginityの危機も頻繁に出てきます。
殺陣シーンの描写はさすがですが、
やはり、ちょっと凄惨…Rated-Rでしょうか。
一方で、あずみの抱える苦悩と時折見せる安堵の表情の描き分けは心に残ります...
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by teddy0021 | 2005-07-20 21:31 | ★お薦め?コミック