って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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第79回 【 無限の住人 】

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第79回は、前々回の冬目景さんの「黒鉄~KuroGANe~」に
一種通じるところがある、
沙村広明さんの「無限の住人」を採り上げました。
月間アフタヌーンに1993年8月に登場、1994年からは連載となっていて、
コミックスは現在18巻まで発売されています。
1997年に第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。
いつものようにすばる書店白井店さんからレンタルし、
現在17巻まで読んでいます。

物語は以下のような感じで始まります。
主人公、かつての旗本「万次」は、悪辣な上役を殺害し、更に追っ手の旗本100人を斬って、
「百人斬りの卍」の異名を持つ賞金首となった。
しかし、その無敵の強さの裏には、
「八百比丘尼」により『血仙虫』を埋め込まれた「死ねない身体」があった。
100人目となった旗本の妹「 町」の死をきっかけに、
残りの人生で1000人の悪人を切ることを償いと誓った万次。
一方、町道場の娘「凜」は何者かに父を殺され、仇討ちの助っ人を探し始めるが、
八百比丘尼から用心棒として勧められたのは、無限の命を持つ男「万次」だった。
常識とはかけ離れた理念を掲げ、無頼を働く逸刀流の頭首で憎き仇「天津影久」を追って、
凛と万次の壮絶な闘いが始まった…

最初にレンタルコミックでこの作品を見つけた時、
一番印象に残ったのは、濃密・妖艶な趣を持ちながら、時々デッサン調になったり
殺陣のシーンでの擬音が漢字だったりする、異色の画風でした。
しかし、一人ひとりのキャラごとに見ると、絵はうまいというか魅力的というか…
特に回を重ねるごとにうまくなっていく感じです。

そして、主人公が「死ねない身体」を持つことに対するバランス感覚からか、
無茶苦茶に強くはない!登場する強豪達の中で、強さは上の下ぐらいでしょうか?
前半の「逸刀流」のメンバーは、変わった武器(暗器?得物?)使いが多く、
奇想天外な必殺技はほとんど出てこないというのは良いですね。
少しグロテスクな場面も少なくないので、Rated-Rかとも思うんですが、
一部天然?も入った頑張り屋凛ちゃんや、
面倒くさがりっぽいけど凛ちゃんをほっておけない万次達のキャラが救ってくれています。
(最近は、少年マンガでも相当な場面もあるので、Rated-Rではないかも?)

色々な強敵が出てきますが、単なる格闘ものではなく、ストーリー展開も見ものです。
また、敵でも味方でも、男でも女でも、主要なキャラには、その過去がきちんと描かれていて、
それだけに思い入れが出来そう…そういう面もあって魅力的、印象的なキャラが多いです。
最強と目されるキャラは「乙橘槇絵」という虚ろな趣を残す美人という珍しいパターンですね。

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
時に凄惨な場面が入る点が...ですが、
ストーリー展開、画風、アイデアなど魅力がたくさんあります。
作者は、冬目景さんの後輩だとか?
当初は5巻で完結予定だったそうですが、
それ以降は既に決めてあるラストに向かって描いているという話もあります。
現在は、主人公がなかなか出てこなかったり、時間感覚としてはスローな展開で、
月刊誌連載ということもあって、コミックス派としてはジリジリしてしまいますが、
作者が構想しているラストにどのように繋がっていくのか、楽しみな作品です。
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by teddy0021 | 2005-07-09 20:14 | ★お薦め?コミック