って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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第78回 【 どんぐりの家 】

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第78回は、重度で複数の障害を持つ子供、その家族、先生達、
そしてその活動などを描いた、山本おさむ氏の「どんぐりの家」を採り上げました。
90年代前半からビッグコミックに連載され、コミックスはA5版で全7巻完結、
ワイド版が全3巻完結となっています。
いつものように私はすばる書店白井店さんから全7巻をレンタルしました。
漫画は1995年度第24回日本漫画家協会優秀賞を受賞、
アニメで映画化もされて(一般上映じゃないそうですが)、
平成9年度第1回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞しています。

第1話は次のようなお話です。
田崎という若い夫婦に初めての子供「圭子」誕生。
発育が遅く、言葉をうまく喋らない圭子に不安を抱いた母は、
2歳3か月になった圭子を医者に連れていくが、知的障害と聴覚障害があると診断された。
生まれながら耳が聞こえず、そのため喋ることも出来ない。
母親の言うことが分からず、母親は圭子の行動が理解できない。
ろう重複障害を持つ圭子に対する周囲の冷たい視線や無神経な言葉に傷つきながら、
その将来を絶望して、育てることから逃げ出しそうになる母親…
父親も泥酔して日常を紛らわせる日々…
しかし、喘息で呼吸困難に陥り、搬送される救急車の中で、
昏睡状態の圭子に泣きながら必死に呼びかける父…
全身でもがきながら、生きたがっている圭子の思いが両親に伝わった…

「障害」にまつわる諸問題について知識も考えもお話できるレベルではありませんので、
その部分に関しては敢えて触れませんが、
どのお話も、読んでいて涙が止まりませんでした。
障害を持つ子供達がどのように思い、感じているのか、
両親や兄弟がどう受け止め、現実の社会でどんな苦労をしているのか、
養護学校や施設の先生達がこんなにも一生懸命なのか、
そして、共同作業場建設のために立ち上がり、あきらめずに頑張る人たちの姿…
これらの一端でも知ることが出来たのは、
マンガという文化がもたらしてくれたものと感謝しています。
また、表現の問題などいろいろ困難が伴いそうな「障害」の問題に
正面から切り込んだ山本おさむ氏の功績は大きいと思います。

レーティングすること自体、失礼かも?...と思いましたが、
ひとつのマンガとして…★★★★☆(4.5)です。
はじめは、受け入れにくい絵柄かなと思っていましたが、
子供達が持っている純粋な優しさが初めて周りに理解された時の表現、表情など、
心の中がいっぱいになって、やはり涙なしでは読めません。
特に、そうやって理解されるまでの「長い、長い、時間」を考えると…。
うまく表現できなくて申し訳ないんですが...佳作だと思います。
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by teddy0021 | 2005-07-07 22:28 | ★お薦め?コミック