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って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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第70回 【 ダービージョッキー 】

第70回 【 ダービージョッキー 】_c0020030_2023157.jpg
第70回は、ダービーを目指す騎手たちの姿を描いた
原案:武豊氏、画:一色登希彦氏の「ダービージョッキー」を採り上げました。
1999~2005年までヤングサンデーに連載されていたマンガで、
コミックスは全22巻完結となっています。
私はいつものようにすばる書店白井店さんから
レンタルして読みました。

ストーリーのはじめの部分を少々…
主人公「上杉圭」は、馬が大好きだった行方不明の父の血を受け継ぎ、
ジョッキーを目指す「JRA競馬学校騎手過程」の3年生。
教官が天才リーディングジョッキー「安斉遼」をダブらせるような資質を持ちながらも
パッとしない成績で卒業の日を間近に控えていた。
圭は、ある日、気性悪で暴走し学校から追放されようとしている訓練馬
「フラワーカンパニー(FC)」に出会い、
その馬の高い能力と思いっきり走りたいその心を感じ取った。
その圭に唯一心を許したFCに騎乗し中山競馬場で卒業レースに臨んだ圭は
すばらしい走りを見せる。
しかし、ゴール寸前、危機を察知したFCは圭を気遣う走りで骨折し、予後不良となってしまう。大ショックで騎手を断念するかという圭は、FCの元馬主「加奈崎由香」に
FCの全弟「トビオ」(=ラフカットジュエル)を見せられ、ダービーへの歩みを始める…

本番のダービー(「ディープインパクト」強し!)を前にレビューを…
と思ってたんですが、間に合いませんでした(苦笑)。
以前ご紹介した、ゆうきまさみ氏の「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」
主に競走馬の生産する牧場を舞台にした恋愛コメディだったのに対して、
「ダービージョッキー」はジョッキーに焦点を当て、
厩舎や馬主の人々も熱く描いた本格競馬マンガ(恋愛もありますが)と言えるでしょう。

物語のスタートが競馬学校というのが面白く、
「へぇー、こういう練習をやっているんだ」という興味から読み出せたのは良かったですね。
また、心を通わせた「フラワーカンパニー」が騎手を気遣い、
骨折して予後不良というショッキングなシーンからはどんどん話に引きずり込まれました。

二世騎手候補のエリート「鷹山優」、明るい「小林完二」、
同じく二世候補でギスギスした「真田克巳」、女性ジョッキー候補「島田里美」など
同期生たちとの交流と各々の成長、ダービーに賭ける人たちの歴史を持ったドラマ、
レース中のジョッキーの考え方や駆け引きなど…読みどころはたくさんあります。
ダービーで息子を失ったベテラン調教師「武上喜十郎」、
その孫娘でダービーを好きになれない「武上茜」など
武上厩舎の人々をはじめ圭を支える仲間、
そしてライバルたちの思いが交錯して単なる競馬マンガとは大きく異なりますね。
会話に出てくる言葉も、時に重過ぎるくらい、心に残るものがあります。

レーティングは★★★★(4.0)です。
有名な現役天才ジョッキー「武豊」氏が原案というだけあって、
いろいろなことが学べますが、彼自身が競馬、馬を大好きだというのが伝わってきます。
各巻の巻末に彼のインタビューが載っています。
登場するジョッキーや馬にも、多分、モデルがいるのでしょうね?
(フラワーカンパニー=サイレンススズカ??)
「ダビスタ」しか知らない私よりも、競馬を知っている人が読めばさらに面白いでしょうね。
一色氏のストーリー展開、レースの盛り上げ方もすごいです。
ただ、絵柄が少々雑に感じる人もいるかも知れません。
時々、登場人物を見分ける難易度が高い場面も…。

おまけ
前も書きましたが、家から車でそう遠くないところに「JRA競馬学校」があります。
第1巻に出てくる競馬学校に近いラーメン屋(中華料理屋?)にもモデルが在るはず。
側を通る時、「ここかな?」と思いながら車を走らせてます。
by teddy0021 | 2005-06-13 20:29 | ★お薦め?コミック