って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
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第64回 【 いつもポケットにショパン 】

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前回の青柳裕介氏の「土佐の一本釣り」から一転して
繊細なマンガへ…ということで、第64回は、
くらもちふさこさんの「いつもポケットにショパン」を採り上げました。
1980~1981年に別冊マーガレットに18回連載され、
コミックスは全5巻ですが、絶版状態かと思います。
文庫が全3巻、1~2年前にクイーンズ・コミック・プレミアムとして
全4巻の新書版が出ています。
私は最近すばる書店白井店さんから
プレミアム版全4巻完結をレンタルして読みました。

あらすじは大体以下の通りです。
ヒロイン「須江麻子」は、現役有名ピアニスト「須江愛子」の一人娘。
幼い頃からピアノを習っているが、母親からはほとんど教えてもらえず、ピアノ教室へ通う。
同じ教室で習っている幼なじみ「緒方季晋」(きしんちゃん)とその母「華子」(おばちゃま)との
ほのぼのとしたやり取りが気に入っている。
実はこの母親同士は昔からの友人だが、二人の間には何らか因縁めいたものがありそう。
ある日、ドイツに留学したきしんと華子の乗った列車が大事故に遭い、
華子が亡くなったという記事、きしんが失明したという噂が...。
時は流れ、麻子は音楽高校でピアノを続けていた。
そこにきしんを思い出させる薄茶色の髪で優しい「上邑」が転入してくる。
有名な堂園高校でピアノ3羽ガラスと言われる程ピアノもうまい。
そして3羽ガラスのうちの一人は、もしかしたら「きしんちゃん」?

くらもちさんのマンガは久しぶりに読みました。
私が読んでいた時代は、「白いアイドル」~「おしゃべり階段」ぐらいで、
この「いつもポケットにショパン」というのは大学時代に時々立ち読みした程度で、
記憶に残っていたのは、このおしゃれなタイトルぐらいでした。
くらもちさんの作品には、歌手、ピアニスト、ロックバンド、画家など
芸術系のテーマが多い印象ですね。
ヒロインはやや内気な感じが多くて、相手はちょっとクールで
野性味がどこかに残るイケメンって感じですかね?
この「いつもポケット…」の麻子は、はじめはやや内気って感じですが、
ピアノが好きという訳ではないけど、徐々にその素晴しさに目覚め、
隠れた才能が伸びてくる…
そうしたピアノ絡みの部分も楽しめますが、
学園生活での生き生きとした麻子にも魅力を感じますね。
そして、きしんちゃん…小学生の頃とはまったく違った陰の部分を心に持っているんですが、
ところどころに滲んでくる優しさを含んだ感情…微妙な感じが良く出ています。

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
麻子自身の成長だけでなく、
麻子の親友とのやり取りや冷たそうな母親の内面にある思いやりなど…
なかなか秀逸な人物描写と運命的ストーリーがうまくミックスされて
さすがにくらもちさんって感じの佳作だと思いますね。
最終ページ、なるほど…何となく良い感じです…。

おまけ
クイーンズ・コミック・プレミアムの巻末に紹介されていた
くらもちふさこさんの90年代以降のコミックスの絵柄を見てビックリ。
絵柄が相当変化していますね。
どの漫画家の絵柄もデビュー時から描いているうちに変わっていきますが、
くらもちさんの変化はかなり大きいと思います。
最近読んでいなかったので内容は分かりませんが、
これはちゃんと確認しなければ!(笑)
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by teddy0021 | 2005-05-30 22:08 | ★お薦め?コミック