って言われても....それができれば苦労はない! LIONSにもこだわりあり!


by teddy0021
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

第58回 【 王道の狗 】

c0020030_11493527.jpg
前回の篠原千絵さん「天は赤い河のほとり」の
古代ヒッタイトのお話からタイムトリップし、
第58回は、日本の明治時代の話となる
安彦良和氏の「王道の狗」を採り上げました。
1998~2000年にミスターマガジンに連載され、
平成12年度文化庁メディア芸術祭・マンガ部門の優秀賞を受賞しています。
コミックスは全6巻完結(KCDX)で、
白泉社から80Pを加えた完全版全4巻も出ているようです。
私は全6巻をすばる書店白井店さんからレンタルして読みました。

物語の始まりはだいたい次のような感じです。
明治22年秋、北海道上川地方で「石狩道路」建設に多くの囚人たちがこき使われていた。
自由党の壮士だった主人公「加納周助」が強盗傷害の罪でその中におり、
同じ自由党出身で謀殺の共同正犯「風間一太郎」もいたが、
二人は地獄から抜け出し生きるために脱獄。
執拗な追跡を振り切るべく、川下ではなく川上に向かった二人は大雪山系に入り込み、
山犬の咆哮におびえながら息も絶え絶えに歩を進める。
そして、ついに熊との命を懸けたご対面。
肩車で背丈を高く見せ、睨み付けて追い払い命拾いをしたところに、
それを見ていた大男のアイヌの猟師「ニシテ」に救われる。
そして、二人はアイヌの服を着て、アイヌの名前をもらい、
アイヌ人として再スタートを切ることに。
しかし、それはこれからの波乱の人生のまさに幕開けにしか過ぎなかった…

安彦良和氏は、「機動戦士ガンダム」などで有名なアニメーター、
キャラクターデザイナー、漫画家。
この「王道の狗」でも独特のタッチ(ペンでなく筆でマンガを書くらしいです)が生きており、
まず、その画力でも惹き込まれますね。
明治維新からしばらく経って、日本が、ある意味「覇道政策」を取ろうとする中で、
内は自由民権運動、外は不平等条約改正と激動の明治を、
「大義」を抱いて動いていく一人の青年を中心に、
宿縁で結ばれた脱獄同士と、勝海舟、陸奥宗光、孫文ら政治上の大物たちに交わりながら
一大ドラマとなって、ストーリーも大いに読み応えがあります。

レーティングは★★★★☆(4.5)です。
アイヌの女性でタキという強さを持った魅力的な女性も物語を盛り上げます。
安彦良和氏は、女性を描くのもうまいですね。けっこう刺激的な絵です。
また、この時代は中学、高校の歴史では時間切れで詳しく学べないことが多いですから、
歴史の勉強にもなりますヨ。
(個人的には、日本の歴史教育はもっと江戸時代以降に時間をかけるべき!と思ってます)
[PR]
by teddy0021 | 2005-05-14 11:57 | ★お薦め?コミック