【 腎・尿管結石 闘病記 】 第6章~ESWL vol.5 機械が止まった!~
2005年 04月 21日
4月18日
今日は、残った最後の石「黒い三連星のガイア」との決戦。
ESWL前のX線の結果、前回とまったく同じ位置にしっかりと陣取ってました。
前回は「中の強」(9段階の上から6番目)の強さで衝撃波を打ってもらったことが
分かっていたので、今回はさらに強くと願って、
「先生、前回は中の強と伺いました。まだまだ大丈夫ですので、もっと強くお願いします!」
先生は苦笑い....
破砕がスタート。徐々に強さがアップ...
振動の大きさとスパークする音で、衝撃波の強さは大体分かるようになってしまってます。
そして、ついに今まで経験したことのない世界に入った感じが...
・・・いよいよ最終決戦だな。負けないよ!
さすがに痛みが激しくなり、気持ちが悪くなる瞬間もありましたが、
ここでパワーを落とされると悔いを残しそうで、平然とした顔を貫きました。
時々石の位置を確かめ、微調整をするために衝撃波を一旦止めることがあります。
この日は約1000発、2000発打ったところで位置決め。
3回目に止まったとき、何か先生の態度がおかしい...
機械を何回か触りながら、
「強くやりすぎましたかねぇ?痛くなかったですか?
麻酔なしでは耐えられない強さなんですけど。」
看護婦さんが続く...
「まったく顔色一つ変えられませんね。先生、どれくらいの強さですか?」
「強ですよ。強すぎましたかねぇ...」
・・・確かにちょっとは痛かったが、むしろ痛み止めが効きすぎて眠くすらある。
「いや、まったく痛くないです。」
「割れた」とかいう言葉がかすかに聞こえたような感じもあった。
しばらく先生は機械をいじっていたが、ついに
「後200発ぐらい打ちたいと思っているんですが....
強く打ちすぎたのか、発射できないんですよ...」
・・・耳を疑った。まさか、機械が壊れた??
「今日はこれ以上は無理なので...4000発のうち3800発は打ちましたので...」
ってことで本日は打ち止め!!
パチンコだったら大もうけだが...
いや、せめて、料金5%割引にして!!
それから、泌尿器科部長が飛んできて、二人でなにやら話している。
「8まで上げたのが悪かったんでしょうか?」
部長は「いや9までやった経験がある。」
・・・そうか。8ということは上から2番目かも?麻酔なしでは初めてのようだ。
しかし、機械が止まっては打つ手なし。
破砕室から出ると、ヨメさんが「何かあったの?」と。
忙しく人が出入りするので、事が起こったと思ったそうです。
X線撮って、診察。
部長先生は機械の故障には一言も触れず。
「良くみてください。石に線が入っているでしょう?ひびが入ったみたいですね。
1ヵ月ぐらい様子を見ましょう。」
「水分とって!もう少しやせたほうがいいねぇ。」
・・・ほっとけ!
「先生、これでもはじめて来た時より6キロやせたんですよ!」
「そう。ゆっくりとやってください」
・・・だから、ゆっくり痩せてきたじゃないか!
まあ、割れて落ちる可能性が出てきたわけだから、とりあえず成果あり。
さあ、ジャンプと水分!とどめを刺すゾ!!
最終章に続く